最新のお知らせ

婦人科の病気や治療中でも生理中でもコロナワクチンを接種できます。〜子宮腺筋症、子宮内膜症、ピル、ジエノゲスト、レルミナ、子宮筋腫など〜

妊娠中は積極的に接種する必要性があることや、妊活中ももちろん問題ないことはかなり広まってきたようですが、

ピルを飲んでるんですが」
「(子宮内膜症治療薬)ジエノゲスト(ディナゲスト)を飲んでいますが」
リュープロレリン(リュープリン)を注射しています」
「チョコレート嚢胞があります」
子宮筋腫がありますが」
レルミナを内服していますが」
子宮内膜ポリープがあります」
「排卵誘発剤を打っている時は?」
「生理の時(月経中)は?」「生理中で生理痛の薬を飲んでいますが」
「生理不順なのですが」
「抗生物質の服用中です」
「ノアルテン服用中ですが」
妊娠中、授乳中ですが」
「カンジダは?」

などなど、婦人科疾患の治療中にコロナワクチン接種しても良いでしょうか、と言う質問をたくさん頂いています。

これまでの所、現在国内で承認されて使用されているコロナワクチンと相互作用のある薬剤はなく、またワクチンを接種できないのは、

・生後6ヶ月未満

・アナフィラキシーなどアレルギーがある方の一部

に限られています。

妊娠中も期間を問わず接種ができ、むしろ積極的な接種が推奨され、各自治体で動きが見られます。

また持病が悪化して落ち着いていない時にはワクチン接種は避けた方が良いですが、むしろ持病がある、つまり基礎疾患がある場合はコロナのハイリスクになりますから、早めにワクチン接種してもらった方が良いわけです。

どうぞ、かかりつけの先生にきちんと相談して、安心してワクチンを接種して下さい。

一昨年前に、子宮腺筋症の患者さんが血栓症を起こしたり、アストラゼネカ社製のコロナワクチンの副作用として、稀に血栓症があげられ、欧米で承認が議論されたりしました。

そのため「コロナワクチンは血栓症になりやすい」と勘違いして、特にピルユーザーの方から心配の声が上がっています。

また、コロナ感染症も血栓を起こしかねないため、ますます混同してしまいますね。どうか心配せず、ワクチンを接種して下さい。

妊娠を考えている方、妊婦さん、授乳中の方のワクチン接種については、こちらの記事をご参照下さい

パパやママになる方も、ぜひ、コロナワクチンを接種してください

当院のコロナウイルス・ワクチンの関連記事はこちらにまとめています

当院のコロナウイルスワクチン接種のご案内はこちらをご覧ください

リュープロレリン(リュープリン)注射との接種間隔の質問 を頂きますが、注意しなければならないのはHPV風疹など他のワクチンとの接種間隔です。同じ注射と言うだけですから、ご心配いりません。

なお、コロナワクチンはインフルエンザワクチンなど、他のワクチンと同時接種も可能で、また接種間隔の制限がありません(いつでも打てる、ということです)。

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和3年4月20日
補筆修正:令和3年4月21日、22日、24日、5月17日、21日、25日、26日、28日、6月1日、4日、5日、9日、26日、7月14日、30日、31日、8月5日、8日、15日、18日、27日、30日、9月3日、8日、10月1日、4日、18日、11月12日
補筆修正:令和4年3月14日、5月4日、6月25日、11月4日、5日、30日
補筆修正:令和5年1月5日
補筆修正:令和6年10月13日