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ホルモン治療中にコロナに罹ってしまったら 〜低用量ピルやホルモン補充療法など〜

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染(COVID-19)により、全身の凝固能が亢進し、血栓症を生じることが知られています。また婦人科治療では、多くの内服するエストロゲン製剤が用いられておりますが、特にピルでは血栓症が副作用として有名です。

そのため、当初はコロナに感染した時には、ホルモン剤を休薬すること、とされてきましたが、現在は日本産科婦人科学会からの指針が変更されています。

これによりますと、

・COVID-19無症状、または軽症の場合

→これまで通りOC/LEP(低用量ピル)、HRT(ホルモン補充療法)は継続して良い。

・COVID-19、入院を要する中等症以上

→OC/LEPやHRTを中止する。

とされています。もちろんコロナワクチン接種前に中止する必要もありません。ピル服用

当院のコロナウイルス・ワクチンの関連記事をこちらにまとめていますので、参考にして下さい

低用量ピルや黄体ホルモン製剤(POP)の解説動画を作成しました。

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

補筆修正:令和3年3月14日、4月10日、5月21日、28日、8月19日、12月19日
令和4年5月12日、8月26日、9月30日、10月25日、11月27日、12月29日
令和5年1月29日、11月24日
令和6年2月6日