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横浜市でもインフルエンザ流行注意報が発令中です。~令和5/6年、横浜市インフルエンザ流行情報13号~

横浜市の第49週(12月4日〜12月10日)は、定点当たり患者報告数が21.42と再増加してきており、特に年末年始に向けて注意が必要です。1日も早く、インフルエンザワクチンの接種をお勧めします。

10を超えると注意報、30を超えると警報、となります。

実に3年ぶりのインフルエンザ流行情報を今年1月にお伝えしましたが、その後全国的には流行の目安(定点当たり1.0)を一度も下回らないままに、例年よりも2ヶ月も早くも増え始めました。

当院でも10月2日(月)から、インフルエンザワクチン接種を開始しています


最後に流行したコロナ前の2019年では12月中旬にこれくらいの報告があったことを考えると、今年は2ヶ月ほど早い傾向で流行が広まっている、とも言えます。

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横浜市では例年の南部からではなく、今年は都筑区、緑区から始まり、現在も都筑区、緑区に多く全区に広がりつつあります。青葉区も17.89と、依然として高く、注意報が発令されています。都筑区は36.25、泉区ではなんと32.43と高い報告が続いているので、注意が必要です。

3年前のコロナ感染の流行後は、インフルエンザの流行は見られませんでしたが、3年間流行しなかったということは感染した人が少ない=抗体を持たない人が多い状態で、さらにコロナの5類移行に伴い、マスクを着けない、行動範囲が拡大しているのも原因ではないでしょうか。

この〇週に何人、と言う数字は、

感染症の種類によって、診断したら全て報告が義務付けられているものと、指定された医療機関(定点)だけが毎週、1週間に何人の診断をしたか報告するものとあります。
インフルエンザは後者で、定点医療機関から報告された患者さんの平均人数が発表されています。横浜市内には153か所のインフルエンザの定点医療機関があります。

インフルエンザは、小児や高齢者の感染も重症化するため問題ですが、

妊娠中にかかると、
・肺炎などの合併症を引き起こし、症状が重くなりやすい
・それらの体調の悪化が早産の原因となる
・喘息合併の妊婦さんはさらに呼吸器症状が悪化する恐れがある
とのことです。

WHO(世界保健機関)は2009年10月に、「妊婦は一般の人より集中治療室(ICU)を必要とする確率が10倍高い」「特に妊娠28週以降の妊婦は注意が必要」といった声明を出しています。

予防のためには、とにかくワクチン接種、人混みになるべく出掛けない、ことが大切です。
流行拡大を防ぐためには、インフルエンザに罹ってしまった患者さんが、医療機関以外には出掛けないことも重要です。
また、妊婦さんでも抗インフルエンザ薬を服用できますので、一日も早く治して下さい。

インフルエンザ関連記事はこちらをご覧下さい。

・「インフルエンザワクチンを接種したいんだけど、いつするのが一番いいのでしょうか
・「インフルエンザに罹ってしまったときの外出や来院は?
・「妊娠、授乳とインフルエンザ 
・「当院のインフルエンザワクチンのご案内

令和元年10月10日、17日、25日、12月7日、12日、19、26日更新
令和4年12月28日更新、実に3年ぶりの流行で、記事を更新しました。
令和5年1月6日更新、全国的な流行期に入りました。
令和5年9月16日、21日、28日、10月5日、12日、13日、16日、26日、11月2日、12月14日、横浜市の最新の情報を追記しました。