婦人科の病気について
月経・ホルモンの病気
無排卵性周期症
⇒基礎体温が高温と低温の2相にならずに、1相性のものの症状をいいます。
月経困難症
⇒月経時の症状のうち、日常生活に支障が生じるほどのものをいいます。
月経前緊張症
⇒月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経が始まるとともに減ったり消えるものをいいます。
多嚢胞性卵巣症候群
⇒卵巣に卵胞(卵の入った袋のようなもの)が多く出来るのですが、なかなか排卵できない病気をいいます。
検査や治療法など、こちらもご覧下さい。
高プロラクチン血症
⇒プロラクチンというのは脳下垂体から放出される刺激ホルモンで、乳腺を刺激して乳汁を分泌させるように働きますが、このホルモンの分泌が異常に亢進して乳汁分泌、無排卵月経などを起こすようになったものいいます。
多毛症
⇒軟毛(なんもう)が硬毛(こうもう)に変化することをいいます。
子宮の病気
子宮筋腫
⇒子宮の筋肉が腫瘍化し、子宮が大きくなる、筋腫による圧排症状が症状を引き起こす病気です。
こちらのリンク先をご覧下さい。
子宮腺筋症
⇒本来は子宮の内側にしかないはずの子宮内膜組織が、なんらかの原因で子宮の筋層内にもぐりこみ、増殖する病気で、子宮内膜症の一型です。
こちらのリンク先をご覧下さい。
子宮膣部びらん
⇒若い女性の不正出血の原因の1つとして頻度の高い疾患です。「びらん」とは「ただれている状態」を意味します。したがって、病気というより状態をさします。
子宮内膜がん(子宮体がん)
⇒赤ちゃんが発育する子宮内膜に悪性のがん細胞が出来てしまう病気です。
子宮肉腫
⇒子宮の平滑筋や結合組織に生じる悪性腫瘍をいいます。
子宮筋腫との鑑別が難しいことがあります。
骨盤内腹膜炎
⇒骨盤内には前に膀胱、後ろに直腸、その間に子宮・卵管があり、それらの表面は腹膜でおおわれています。この骨盤腹膜に起こった炎症が、骨盤腹膜炎です。
子宮頚管炎
⇒子宮頚管に細菌が侵入・感染して炎症を起こしたものをいいます。
主にクラミジアや淋菌などの性感染症が原因となります。
子宮下垂
⇒子宮の位置の異常のことで、子宮が下降して腟内にとどまっている状態をさします。
子宮脱
⇒腟から脱出してくる状態をいいます。子宮下垂の重い状態です。
卵管・卵巣の病気
卵巣嚢腫
⇒卵巣に液状成分が溜まって腫れている状態のことをいいます。
脂や毛髪などが内容の「皮様のう腫」や、水や粘液が含まれる「嚢胞腺腫」などがあります。
チョコレート嚢腫
⇒子宮内膜症の一種です。
このページの下方に、子宮内膜症との詳細な解説とリンク先を挙げています。
卵巣腫瘍
⇒卵巣に発生する腫瘍で、良性の卵巣のう腫と、悪性の卵巣がんがあります。
卵巣茎捻転
⇒卵巣は、子宮との間にある「卵巣固有じん帯」と、骨盤との間にある「骨盤漏斗じん帯(卵巣提索)」の二本のじん帯によって支えられ、その2本のじん帯がまとめてねじれる病気をさします。
主に卵巣のう腫による卵巣の腫大が原因となります。
卵管炎
⇒卵管の炎症をいい、女性性器の炎症のうちでは頻度の高い疾患の一つであります。
卵巣過剰刺激症候群
⇒卵胞が育ちにくい、排卵しにくい場合には排卵誘発剤を用いて治療をします。その際に卵胞が過剰に刺激されることによって、卵巣が膨れ上がったりする症状のことを指します。
*子宮筋腫、子宮内膜症、チョコレートのう胞などは院長ブログで詳しく説明していますのでご覧ください。性感染症(STD)
子宮内膜症
子宮内膜症とは
子宮内膜症は主に2つの症状により、女性のQOLを低下させています。
それは「疼痛(痛み)」と「不妊」です。
痛みには「月経痛(生理痛)」「その他の骨盤痛(慢性骨盤痛、性交痛、排便痛)」があり、「不妊症」とあわせて3大症状とされます。
子宮内膜症と一言で言えないくらい、病気の程度は様々で、病態も多岐にわたり、更に治療法も沢山あります。
当院の院長、桜井明弘医師の最も知悉した分野であり、産婦人科クリニックさくらでもとても相談の多い症状が子宮内膜症です。
不妊との関係や症状、治療法などを不妊治療のエキスパート桜井明弘院長自らが解説した『子宮内膜症』のページがこちらです。
☆病態・診断
- 子宮内膜症は増えているのか?
- 子宮内膜症の病態 ~「炎症」と「癒着」~
- 子宮内膜症の診断
- 内診
- 超音波検査
- MRI
- 腫瘍マーカー、CA125
- 腹腔鏡
- 卵巣チョコレートのう胞
- 子宮腺筋症
- CA125 ~子宮内膜症の腫瘍マーカー~
- 子宮内膜症と疼痛
- 不妊と子宮内膜症 その原因
- 子宮内膜症の再発
- 再発時の治療
- 卵巣チョコレートのう胞のがん化
☆治療
-
~継続のための副作用対策~
- 偽閉経療法の工夫
- Add-back療法