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当院のインフルエンザ予防接種は終了しました 〜令和5年/6年シーズン〜

今シーズンのインフルエンザ予防接種は年内で終了しました。

コロナを予防する行動のおかげでインフルエンザは3年間、大きな流行がありませんでしたが、コロナの5類移行でマスク着用する方も少なくなり、コロナだけでなくインフルエンザも流行する傾向にあります。


以下は、産婦人科クリニックさくらでのインフルエンザワクチン接種のご案内です。

インフルエンザワクチンの予約は行いません。納入の見込みが立たないことがあるためです。

「産婦人科クリニックさくらの診察券」をお持ちの、受診歴がある方に限らせていただきます

・インフルエンザワクチン接種費用は、接種回数にかかわらず、1回3,850円(税込)

・横浜市の65歳以上、または60歳以上の基礎疾患をお持ちの方は、2,300円

・防腐剤が入っていないTF(チメロサールフリー)製剤は、4,400円(税込)

です。

一昨年からコロナワクチンとインフルエンザワクチン接種の同時接種と2週間以内の接種が認められています。

令和3年からインフルエンザワクチンを含む不活化ワクチンの接種間隔を空ける必要がなくなりました。もちろんHPVワクチンは同時接種が可能です

インフルエンザ感染を予防する最も有効な手段は、ワクチンです。
しかし、ワクチンは完全な予防効果を持つわけではなく、十数年前に日本臨床内科医会から、「インフルエンザワクチンの予防効果が、2003年度は過去2年と比べて予防効果が減少している」という報告が発表され、医療関係者の間ではかなり話題になりました。

本当にワクチン接種した人は、接種していない人と比べて本当に発症頻度が低くなるのか、といったワクチン接種そのものの意義に対する疑問まで取りざたされましたが、その後、同じインフルエンザの発症でも「ワクチンを接種しておくと、症状が軽くて済む、だから発症率だけでは比較できない」という反論もありました。

さて、接種を受けるか受けないか、現在インフルエンザは「任意接種」のため、自分自身で考えて決めることとされています。流行を防ぐ目的であれば、希望者が自分のみを守るためでなく、大多数の人が接種により発症しないようにしなければなりません。インフルエンザの場合、社会全体の流行を阻止する効果が証明できない、と、平成6年の予防接種法改正時から学童等への接種が除外された経緯がありますが、その年からお年寄りのインフルエンザによる死亡が増えました。

インフルエンザワクチンの予防効果はどれくらい続くのでしょうか。
インフルエンザウィルスに対する抵抗力は接種から2〜3週間でつくそうで、効果は4〜5ヶ月間持続、とされています。つまり大流行前に接種が望ましく、例年10月1日から接種が行われます。

こんな議論もあります。インフルエンザワクチンは1回接種で充分か、2回接種の必要があるか、という点です。
いくつかの報告で、「2回接種のほうが予防効果がある」とされたり、「どちらも大きく違いは無い」とするものがあるため、結論は出ませんが、横浜市の「予防接種マニュアル」によると、近年インフルエンザに罹患した、または昨年予防接種を受けた、という方は1回で充分ではないか、としています。

TF製剤は、チメロサールという防腐剤が含まれていないワクチンで、
・妊娠中の方
・通常のインフルエンザワクチンで注射部位が強く腫れてしまう方
に用います。矛盾しますが、妊娠中の方は、TF製剤が推奨されていますが、通常のワクチンをお受けになっても問題はありません


妊娠を考えている方、妊娠している方へのインフルエンザワクチン接種についてはこちらをご覧下さい

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:2017年9月26日、10月3日、17日、26日、30日、11月25日
補筆修正:2018年9月29日、10月11日、12日
補筆修正:2019年1月7日、2月5日、7日、9月28日、10月2日、23日、29日、11月5日、14日、18日、12月6日、13日、2020年1月24日
補筆修正:令和2年9月14日、15日、17日、24日、10月1日、2日、24日、26日、27日、11月4日、13日、12月10日、11日
補筆修正:令和3年9月17日、10月20日、22日、11月9日、15日、18日、22日、12月16日、21日
補筆修正:令和4年8月8日、9月15日、9月21日、30日、10月3日、31日、11月15日、25日、29日、30日、12月1日、15日、17日、19日、21日、26日、28日
補筆修正:令和5年9月14日、15日、22日、10月1日、2日、5日、26日、28日、12月16日、21日、22日、25日
補筆修正:令和6年2月8日