今年も10月1日よりインフルエンザワクチン接種を開始しています。

昨年は新型コロナウイルス感染の影響で、接種順位が決められていました。

今年は新型コロナウィルス流行とインフルエンザワクチン生産量の減少から、ワクチン不足が確実視されており、今年の当院のインフルエンザワクチン接種は、以下の対応と致しました。


当院ではインフルエンザワクチンの予約は承っておりません
。在庫を確保できる見込みがないからです。

在庫はこのページから随時お知らせします。

また、例年通り「産婦人科クリニックさくらの診察券」をお持ちの、受診歴がある方に限らせていただきます

・インフルエンザワクチン接種費用は、接種回数にかかわらず、1回3,850円(税込)です。

・防腐剤が入っていないTF(チメロサールフリー)製剤は、4,400円(税込)です。


昨年からインフルエンザワクチンを含む不活化ワクチンの取り扱いが変更となりました。
これまで風疹ワクチンなどの生ワクチン接種後4週間、また不活化ワクチン後1週間は、次のワクチンは接種できませんでしたが、10/1より不活化ワクチンの接種間隔制限が撤廃されます。つまり、他のワクチンの影響を受けずに、いつでも受けることが出来るのです。

ただし、新型コロナワクチンとは接種間隔を2週間以上あけなければなりません

インフルエンザ感染を予防する最も有効な手段は、ワクチンです。
しかし、ワクチンは完全な予防効果を持つわけではなく、十数年前に日本臨床内科医会から、「インフルエンザワクチンの予防効果が、2003年度は過去2年と比べて予防効果が減少している」という報告が発表され、医療関係者の間ではかなり話題になりました。

本当にワクチン接種した人は、接種していない人と比べて本当に発症頻度が低くなるのか、といったワクチン接種そのものの意義に対する疑問まで取りざたされましたが、その後、同じインフルエンザの発症でも「ワクチンを接種しておくと、症状が軽くて済む、だから発症率だけでは比較できない」という反論もありました。

さて、接種を受けるか受けないか、現在インフルエンザは「任意接種」のため、自分自身で考えて決めることとされています。流行を防ぐ目的であれば、希望者が自分のみを守るためでなく、大多数の人が接種により発症しないようにしなければなりません。インフルエンザの場合、社会全体の流行を阻止する効果が証明できない、と、平成6年の予防接種法改正時から学童等への接種が除外された経緯がありますが、その年からお年寄りのインフルエンザによる死亡が増えました。

インフルエンザワクチンの予防効果はどれくらい続くのでしょうか。
インフルエンザウィルスに対する抵抗力は接種から2〜3週間でつくそうで、効果は4〜5ヶ月間持続、とされています。つまり大流行前に接種が望ましく、例年10月1日から接種が行われます。

こんな議論もあります。インフルエンザワクチンは1回接種で充分か、2回接種の必要があるか、という点です。
いくつかの報告で、「2回接種のほうが予防効果がある」とされたり、「どちらも大きく違いは無い」とするものがあるため、結論は出ませんが、横浜市の「予防接種マニュアル」によると、近年インフルエンザに罹患した、または昨年予防接種を受けた、という方は1回で充分ではないか、としています。

TF製剤は、チメロサールという防腐剤が含まれていないワクチンで、
・妊娠中の方
・通常のインフルエンザワクチンで注射部位が強く腫れてしまう方
に用います。矛盾しますが、妊娠中の方は、TF製剤が推奨されていますが、通常のワクチンをお受けになっても問題はありません


妊娠を考えている方、妊娠している方へのインフルエンザワクチン接種についてはこちらをご覧下さい

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

(初出:2017年9月26日)
(補筆修正:2017年10月3日)
(補筆修正:2017年10月17日)
(補筆修正:2017年10月26日)
(補筆修正:2017年10月30日)
(補筆修正:2017年11月25日)
(補筆修正:2018年9月29日、10月11日、12日)
(補筆修正:2019年1月7日、2月5日、7日)
(補筆修正:2019年9月28日、10月2日、23日、29日、11月5日、14日、18日、12月6日、13日、2020年1月24日)
(補筆修正:令和2年9月14日、15日、17日、24日、10月1日、2日、24日、26日、27日、11月4日、13日、12月10日、11日)
(補筆修正:令和3年9月17日、10月20日、22日)