インティマレーザー療法は、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)の治療として、また産後のトラブル治療として行なっています。
この記事の目次
適応となるのは、
治療の対象となるのは以下の症状です。
性器症状
腟からの不正出血、腟・外陰部の乾燥感、痛み、 かゆみ、灼熱感、におい、ゆるみ、膀胱脱、直腸脱など
性交症状
性交痛、腟狭小、潤いの減少、性感の減弱、性交後出血など
尿路症状
排尿障害、頻尿・頻尿感、腹圧性尿失禁、膀胱炎を繰り返しやすい、
出産後の尿もれ
、などです。
その他、子宮腟部びらん、会陰切開縫合部の痛みや違和感、薄毛・産後の脱毛、陰部や乳輪のホワイトニングを適応としますが、これらは現在準備中で、後日改めて開始する際に改めてお知らせします。
予約と治療日
予約は外来で、また初診の予約を承ることもできます。インティマレーザー治療の予約は、お電話で承ります。
045-911-9936
治療は月〜金曜日に行っております。
外来で予約される場合はその際に、また初診の治療予約をされた場合には、こちらの同意書にあらかじめ目を通し、印刷が可能な方は署名してご持参いただくとスムーズです。
ご来院後の流れ
①受け付けされた際に、同意書と質問票をお渡ししますので、記入してお待ちください。
②診察室で症状を伺い、治療の方法を選択し、同意書のご署名を確認します。
③内診室で局所麻酔のゼリー、クリームを塗って、10分ほど待ちます。
④治療が始まります。治療に要するのは15〜20分くらいです。治療ではレーザーが当たっている部分に「触られている感じ」「温かい、または熱い感じ」「軽い痛み」がある場合があります。「熱い」「痛い」場合には遠慮なくおっしゃってください。
⑤再度診察室でお話と注意があります。次回の受診の目安もお話しします。
⑥お会計
⑦次回の予約
以上です。
治療費と治療間隔、回数の目安
昨年10月より当院で開始したインティマレーザー治療ですが、運用方法を工夫して、4月より料金を改定しました。
多くの方が対象となる腟弛緩症、萎縮性腟炎、腹圧性尿失禁は、それぞれのご利用の際にコストダウンをはかりました。
一方で膀胱直腸脱では時間やレーザーの使用回数がかかるので見直しましたが、最初の2回はご利用頂きやすい金額としました。
いずれも税込み価格で診察料、使用薬剤を含みます。別途処方箋が出る場合は処方・薬剤料がかかります。
膀胱直腸脱では、2回分のコストを表示しています。
治療の間隔や回数はあくまでも目安で、症状や所見、治療の効果によって異なります。
インティマレーザーの禁忌や合併症、治療後のトラブル、過ごし方は?
禁忌となるのは、
・光過敏症
・てんかん
・局所麻酔アレルギー
などです。
また性器ヘルペスや細菌性腟炎がある場合、治療後にレーザー治療を行います。
強い萎縮性腟炎がある場合にも、ホルモン治療を行なってからレーザー治療を行います。
合併症として、
一時的な水様性のおりものと、
- 発赤・浮腫・部分的熱感(100%、3日程度)
- 治療中の軽度の疼痛(7%、治療中)
- 治療後の軽度の疼痛・ひりひり感(3%、数時間~数日)
- 微量の出血(7%、数時間)
- 一時的な切迫性尿失禁(腹圧性尿失禁治療時、2%、1〜3週間)
- 軽度の熱傷(6%、数日~1週間)
がみられます。
レーザー治療後、当日は、シャワーのみにして浴槽での入浴は控えてください。
また治療後の当日から3日間は、性行為・タンポンの使用など腟内に何かを挿入することは避けてください。
令和6年10月22日、アップデート