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インフルエンザ、流行状況と当院の予防接種情報・令和5年/6年シーズン

今年もシーズン前の夏から、コロナと同様インフルエンザの感染報告が散見されていましたが、例年より2ヶ月も早く、流行が拡大して来ています。

最新のインフルエンザの流行状況はぜひこちらをご覧ください

小児科や休日急患診療所でもインフルエンザ感染が増えているようです。

コロナを予防する行動のおかげでインフルエンザは3年間、大きな流行がありませんでしたが、コロナの5類移行でマスク着用する方も少なくなり、コロナだけでなくインフルエンザも流行する傾向にあります。

当院でのインフルエンザワクチン接種は、例年通り10月2日(月)より開始する予定です。

例年通り、またはそれ以上のワクチンが納入される予定です。


産婦人科クリニックさくらでのインフルエンザワクチン接種のご案内です。

インフルエンザワクチンの予約は行わず、在庫の情報は逐次、このページでお知らせします。

また、例年通り「産婦人科クリニックさくらの診察券」をお持ちの、受診歴がある方に限らせていただきます

・インフルエンザワクチン接種費用は、接種回数にかかわらず、1回3,850円(税込)

・防腐剤が入っていないTF(チメロサールフリー)製剤は、4,400円(税込) 

です。

昨秋からコロナワクチンとインフルエンザワクチン接種の同時接種と2週間以内の接種が認められています。9月29日からのコロナワクチンの秋接種の予約を開始しました

令和3年からインフルエンザワクチンを含む不活化ワクチンの接種間隔を空ける必要がなくなりました。HPVワクチンも同時接種が可能です

インフルエンザ感染を予防する最も有効な手段は、ワクチンです。
しかし、ワクチンは完全な予防効果を持つわけではなく、十数年前に日本臨床内科医会から、「インフルエンザワクチンの予防効果が、2003年度は過去2年と比べて予防効果が減少している」という報告が発表され、医療関係者の間ではかなり話題になりました。

本当にワクチン接種した人は、接種していない人と比べて本当に発症頻度が低くなるのか、といったワクチン接種そのものの意義に対する疑問まで取りざたされましたが、その後、同じインフルエンザの発症でも「ワクチンを接種しておくと、症状が軽くて済む、だから発症率だけでは比較できない」という反論もありました。

さて、接種を受けるか受けないか、現在インフルエンザは「任意接種」のため、自分自身で考えて決めることとされています。流行を防ぐ目的であれば、希望者が自分のみを守るためでなく、大多数の人が接種により発症しないようにしなければなりません。インフルエンザの場合、社会全体の流行を阻止する効果が証明できない、と、平成6年の予防接種法改正時から学童等への接種が除外された経緯がありますが、その年からお年寄りのインフルエンザによる死亡が増えました。

インフルエンザワクチンの予防効果はどれくらい続くのでしょうか。
インフルエンザウィルスに対する抵抗力は接種から2〜3週間でつくそうで、効果は4〜5ヶ月間持続、とされています。つまり大流行前に接種が望ましく、例年10月1日から接種が行われます。

こんな議論もあります。インフルエンザワクチンは1回接種で充分か、2回接種の必要があるか、という点です。
いくつかの報告で、「2回接種のほうが予防効果がある」とされたり、「どちらも大きく違いは無い」とするものがあるため、結論は出ませんが、横浜市の「予防接種マニュアル」によると、近年インフルエンザに罹患した、または昨年予防接種を受けた、という方は1回で充分ではないか、としています。

TF製剤は、チメロサールという防腐剤が含まれていないワクチンで、
・妊娠中の方
・通常のインフルエンザワクチンで注射部位が強く腫れてしまう方
に用います。矛盾しますが、妊娠中の方は、TF製剤が推奨されていますが、通常のワクチンをお受けになっても問題はありません


妊娠を考えている方、妊娠している方へのインフルエンザワクチン接種についてはこちらをご覧下さい

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

(初出:2017年9月26日)
(補筆修正:2017年10月3日)
(補筆修正:2017年10月17日)
(補筆修正:2017年10月26日)
(補筆修正:2017年10月30日)
(補筆修正:2017年11月25日)
(補筆修正:2018年9月29日、10月11日、12日)
(補筆修正:2019年1月7日、2月5日、7日)
(補筆修正:2019年9月28日、10月2日、23日、29日、11月5日、14日、18日、12月6日、13日、2020年1月24日)
(補筆修正:令和2年9月14日、15日、17日、24日、10月1日、2日、24日、26日、27日、11月4日、13日、12月10日、11日)
(補筆修正:令和3年9月17日、10月20日、22日、11月9日、15日、18日、22日、12月16日、21日)
(補筆修正:令和4年8月8日、9月15日、9月21日、30日、10月3日、31日、11月15日、25日、29日、30日、12月13日、15日、17日、19日、21日、26日、28日)
(補筆修正:令和5年9月14日、15日、22日、今シーズンの流行状況についてお知らせしました)