9月に成田空港から入国した外国籍の20代の女性が、富山市内で麻疹の診断を受けました。

東日本を中心に、国内を感染力がある間に広く旅行しており、2次感染が危惧されています。

昨年8月の幕張メッセやその後の関西空港職員の集団感染などは記憶に新しいですが、2月末にバリ島から帰国した麻疹患者さんや、7月月にも横浜市の女性がイタリアから帰国後、麻疹と診断され、麻疹感染は散発的に報告されています。

麻疹抗体のない方、抗体価が低い方、抗体検査を行っていない妊婦さんは、なるべく人混みを避けることをお勧めします。また、心配な方は是非これを機に、抗体検査をお受け下さい。

麻疹は妊娠中に感染すると、

・妊婦さんの肺炎合併が非妊婦に比べて3倍の25%にのぼり、妊婦死亡率が3.5-4.8%になります。
(日本の妊産婦死亡率は、10万人中3.4人で、0.0034%、世界で最も低いレベルです、2013年)

・流産率31%、早産率24%、死産率9%

と言うデータがあります。

当院で調査したデータでは、妊娠希望の女性のうち、19%に当たる方は麻疹に対する抵抗力がありませんでした。大流行となる素地がある、と言うことです。

日本では2015年3月に、WHOから「麻疹が排除された状態」と認定を受け、国内で発生する麻疹がなくなっています。

しかし、今回のように、東南アジア諸国などの麻疹流行地域をはじめ、抗体を持っていない状態で渡航して感染するケースが報告され、国内で同じ様に抗体のない方に感染をさせてしまい、大流行となる恐れがあります。

海外渡航前にも必要な抗体検査とワクチン接種を行うことをお勧めしますが、ここで紹介する4つのウィルスは、妊娠前に是非とも受けていただき、安心して妊娠に臨んで欲しいと思います。

次に4つのウィルスのうち、ムンプス(おたふく)について説明します。