国内の麻疹の患者数が、6月2日までに589人となり、昨年1年間の2倍を越えたそうです。

横浜市でも4月以降、麻疹患者さんが、26名報告されています。麻疹患者さんと接触したことが確認されたのは10名で、他の16名は接触が明らかではない、感染経路不明の患者さんです。

麻疹は途上国を中心に流行が常態化していますが、昨年のフィリピンでの大流行や、現在米国でも流行がみられ、全世界の麻疹の感染者は、11万2千人、昨年の同時期と比べてなんと4倍に達しているそうです。

また、昨年からの風疹の大流行。今年に入っても報告数は、なかなか減りませんが、残念ながら、この流行で2例目となる先天性風疹症候群が、東京で報告されました。
お母さんのワクチン接種は不明で、妊娠中の感染も不明とのことです。

今年に入って、昨年からの流行で初めての、先天性風疹症候群の報告は埼玉県でありました。
こちらのお母さんはワクチン接種歴があり、妊娠中に罹ったかどうかは不明とのことです。ワクチン接種はいつ行われたか不明、とのことで、本当にワクチンを接種していたのか、また、ワクチン効果が弱まっていたのではないかと推察されます。

2013年の流行では、全国で17,000人が風疹に感染し、先天性風疹症候群は45人でした。

スクリーンショット 2019-05-14 12.49.45先天性風しん症候群(CRS)の報告(2019年5月13日現在)国立感染症研究所

この表は全国の先天性風しん症候群を全例掲示していますが、2013年に32人、2014年に9人の報告以降、今年まで実に5年間、1人も報告がなかったのです。


昨年からの流行で、昨年2,917人、今年もすでに1,658人で、あわせて4,575人が感染しています。

院長も親しくさせて頂いている、 お子さんを先天性風疹症候群で亡くされた可児佳代さんのインタビュー記事を紹介させて頂きます。


現在妊婦さんが、かかるのを避けたいウィルス性疾患が流行しています。

昨夏から流行が持続している風疹。島根県の市長が感染してしまったことでも注目されていますが、風疹を排除するため、男性を対象に抗体検査とワクチン接種を行う風しん第5期予防接種が始まっています。

また散発的に麻疹の感染も報告されています。フィリピンや米国でも感染者が急増しているので、この大型連休の旅行者を中心に再流行も懸念されています。

さらに今シーズンは例年よりリンゴ病が多く持続しています。

12月より例年通り、また4月より再度インフルエンザの流行。当院に通院されている患者さんも多く罹患しています。

いずれも妊婦さんにとって避けなければならないウィルス性疾患です。


風疹、麻疹、水痘、ムンプス(おたふく)は、妊娠前に抗体があるか血液検査を、抗体がなければワクチン接種して抵抗力をつけますが、妊娠中にワクチンは接種できず、またワクチン接種後は2ヶ月の避妊期間が必要です。

一方でインフルエンザワクチンは、不活化ワクチンのため、妊娠中でも受けることが出来ます

リンゴ病は残念ながらワクチンがなく、抗体検査は出来ますが、感染から身を守るには、一般的な風邪と同様、マスクの着用とうがい、手洗いくらいしか手立てがありません。

過去にかかったはず、とか、ワクチン接種した、と言う方はこちらのページもご覧ください


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