一般的には小児期に感染し、成人した後も免疫力が低下した際に主に胸の辺りに、とても痛い発疹(帯状疱疹)を起こします。
つまり、「水ぼうそう」も「帯状疱疹」も、同じVZVというウィルスによって引き起こされ、水痘帯状疱疹ワクチンを接種して予防します。
妊娠中に水痘に罹ると、
妊娠20週までに先天性水痘症候群(2%、皮膚瘢痕、四肢低形成、小頭症、眼球異常)を起こすことが知られています。
近年ワクチンの効果や生活水準の向上に伴い、小児期に感染せず成人しても抗体=抵抗力のない方がいらっしゃるため、この方達が妊娠中に感染することが問題となっています。とは言っても、小児期に感染しておいた方が良い、と言う意味ではありません。
帯状疱疹は加齢もリスク因子とされるため、50歳以上の方へのワクチン接種も推奨されています。
麻疹は風疹(三日ばしか)や水痘(水ぼうそう)とともに、子供が罹る病気、一度罹れば二度とかからない(終生免疫)という印象が強いですが、本当でしょうか。
妊娠中に感染してはいけない感染症は沢山ありますが、中でもこの、
・風疹
・麻疹
・ムンプス
・水痘
は、ワクチンで感染を予防することが出来ます。
産婦人科クリニックさくらでは、これから妊娠を考えるカップルに、抗体検査を行うことと、必要に応じたワクチンの接種を積極的にお勧めしています。
次のページでは、ムンプスについて説明します。