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コロナとインフルエンザワクチン、HPVワクチンは、2週間空けなければなりませんか?

コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種間隔について、誤った指導がなされている事例を再び耳にしました。

コロナはインフルエンザに限って、接種間隔を2週間空ける必要がありません。


昨年9/20から開始されているコロナワクチンの秋接種、加えて10月から始まっているインフルエンザワクチン接種

5類移行後のコロナの流行は再び増加傾向にあり第10派とされていますし、インフルエンザも通常よりも2ヶ月早く流行が始まっていますので、9価ワクチン公費接種化キャッチアップ接種適用で、HPVワクチンを接種している・接種する予定、の方たちからの質問も増えています。

現在国内で接種できるコロナワクチンは、インフルエンザワクチンを除いて、「前後2週間」は他のワクチンを避けること、とされています。

つまり、他のワクチンを接種してから2週間以上あけてコロナワクチンを、また、コロナワクチン後、2週間経ってから他のワクチンを接種すること、となっています。

(一昨秋から、コロナワクチンとインフルエンザワクチン接種の同時接種が認められることが、同年の7月22日の第33回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で了承されました)


当院で現在よくあるお問い合わせは、

・HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)

風疹、麻疹、ムンプス、水痘帯状疱疹の生ワクチン

インフルエンザワクチン

帯状疱疹ワクチン(シングリックス®︎)です。

現在、麻しんワクチン、MRワクチン(横浜市助成、自費ともに)の出荷調整のため接種ができません。風疹、ムンプス、水痘帯状疱疹の生ワクチンの予約も、一時的にネットから電話、受付での予約としております


コロナワクチンのスケジュールに、HPVワクチンが重なってしまった場合、コロナワクチンを優先させてHPVワクチン接種を前後に2週間以上移動して下さい。

なお、妊娠を考えている方(=妊活中、妊娠を計画している方)は、ワクチンの予定があるからと言って、避妊したり、コロナワクチン後に避妊する必要がありません(一部で誤った指導がされていたことがあります)。

妊娠中、授乳中でももちろんコロナワクチンを接種できますし、むしろ妊娠前よりも推奨されているのは、インフルエンザワクチンも同様です。

この接種間隔を始め、たくさんのHPVワクチンに関するご質問をいただきます。皆さんの関心が高いと思っています。
ご質問にお答えした動画を作成し、この度アップデートしました。参考にしていただけたら嬉しいです。


またHPVが原因となる病気やHPVワクチンの説明動画を作成しました。令和5年度の変更点をふまえてアップデートしました。

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和3年6月17日
補筆修正:令和3年6月19日、7月15日、8月20日、9月17日、11月9日
補筆修正:令和4年6月25日、8月8日、9月12日、10月14日、29日、11月13日、14日、12月1日、20日
補筆修正:令和5年3月4日、19日、4月17日、5月1日、7月30日、9月22日、10月2日、6日、 11月12日
補筆修正:令和6年1月10日、31日、3月26日、麻疹ワクチン、MRワクチンの供給が断たれていることを追記しました。