子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年生から高校1年生相当まで、市の助成金を受けて無料で接種することができます。

HPVワクチンには「サーバリックス®(2価ワクチン)」と「ガーダシル®(4価ワクチン)」がありますが、いずれも接種開始してから通常6か月後に3回目の接種を行います。

つまり高校1年生の学年の方は、9月までにワクチン接種を開始して、3月末までに全ての接種を終えれば、全額助成を受けられて、無料で接種が可能です。

ワクチンの接種間隔はバリエーションもあるため、11月末までに開始すれば、全額助成を受けられます。

令和2年10月28日より、サーバリックスは出荷調整のため、新たに接種を開始することが出来ません

HPVワクチンの子宮頸がん予防効果について、大変重要な報告がスウェーデンから発表されました。

こちらの記事で紹介しています


横浜市青葉区医師会は、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種を推める声明を出しました。

当院でも、一昨年まで日本人の接種者はほとんどいませんでしたが、昨年から少しずつ受ける方が増え、今年は早くも昨年を上回る方たちが接種にいらっしゃっています。特に3月に入ってからは、高1生は無料で接種できる最終月であるため、増えていました。

お嬢さんを連れていらしたお母さんに伺うと、「上の子も受けさせてたので、慌てて来ました」「ワクチンだから、受けさせて当たり前と思って」「副作用あるって聞くけど、副作用がないものなんて無いし、将来がんになるのを防げるのなら、受けさせるのが親として当然の務めと思って」「自分(お母さん自身)が異形成と診断されて、検査や手術など大変な思いをしたし、とても怖かったから」とか、

「本当は助成対象だったんだけど、副作用が騒がれたので受けさせなかった。本当はお付き合いを始める前に、きちんと受けさせれば良かった」と23歳のお嬢さんをお連れになった方もいらっしゃいます。

ようやく皆さんにワクチンの必要性が伝わってきたものと思います。

上の報告によると、17歳までにワクチンを接種すれば、子宮頚癌の発生を約9割減らすことができます。

このHPでも「子宮がんの予防と早期発見」の中で詳しく解説しています。

当院では通常、ワクチン1回あたり15,900〜16,000円、3回分で46,700〜47,000円がかかります。


子宮頸がんは、誰もが罹る可能性があるHPV(ヒトパピローマウィルス)が原因です。

HPVに感染して、子宮頸がんになってしまったり、前がん病変である異形成になった方は皆さん「ワクチンを打っておけば良かった」と話します。

ご自身が異形成や子宮頚がんにかかってしまったお母様がお嬢さんを連れてらっしゃるケースも少なくありません。

子宮頸がんは発見が遅くなると子宮は取らなければならず、妊娠もできなくなってしまいます。

将来の自分のために、HPVワクチンを接種してください。

また大切なお嬢さんの将来を考えて、保護者の方はワクチン接種を受けさせて下さい。


HPVワクチンについては、ワクチンの副反応をご存じない方もいらっしゃいます。

「副反応も怖いけど、子宮頸がんになる確率の方が高いし、子宮頸がんになる方が怖い。」

ワクチン接種について、診察室での相談も受けていますので、遠慮無く受診して下さい。

また、市や区の機関では、積極的に勧めない姿勢を取っているようです。公費負担が受けられる問診票は医療機関にありますので、公費接種を行っているかどうか確認の上、直接医療機関を受診する方が良いと思います。

今年はいよいよ9価のHPVワクチンが承認されました。いつから使えるか、また助成対象となるかはまだ分かりませんが、より良いワクチンが使えるようになってきます。

*令和2年7月より、サーバリックスの接種費用を変更し、値下げしました。

(初出:令和元年7月25日)
(補筆修正:令和元年9月2日)
(補筆修正:令和元年11月14日)
(補筆修正:令和元年12月19日)
(補筆修正:令和2年1月27日)
(補筆修正:令和2年2月7日)
(補筆修正:令和2年3月27日、4月1日、6月18日、7月14日、9月1日、10月6日、27日、29日、11月2日、12月1日)

子宮頸癌ワクチン
子宮頸がんワクチン
子宮頚がんワクチン