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14歳までに接種を開始すると、9価のHPVワクチンは「2回接種」で済みます。

令和5年度から、定期接種キャッチアップ接種で使えるようになった9価のHPVワクチン「シルガード9®︎」。

このワクチンは、若い人ほど、HPVウイルスへの抵抗力=抗体産生能力が高いため、14歳までに接種を開始すると「2回接種」で済みます。


9価ワクチンの2回接種の要件は以下の通りです。

・14歳までに初回接種を受けること。

・2回目は、6ヶ月後。(5ヶ月以上、1年以内に受けてください)

・2回目を5ヶ月以内に受けた場合には、3回目が必要になります。

14歳までに接種を開始した場合、15歳以降の3回接種と同投与の予防効果がある、との国際的なデータがあるためで、2回しか接種できない、という意味ではありません。

日本では中学1年生で受けるのを基本とされました。14歳の方は、なるべく早く接種を開始しましょう。

HPVワクチンについて解説した動画を作成しています。

2回接種も含めた皆さまからよくいただくご質問にお答えした動画を作成し、最新データに基づいてアップデートしました。ご参考になさってください。


学生さんたちもなかなか忙しいと思いますので、この春休みを機に、ワクチン接種を始めてはいかがでしょうか

文責:櫻井明弘(日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和5年4月17日
補筆修正:令和5年8月8日、令和5年8月24日、10月24日、11月17日
補筆修正:令和6年1月14日、2月5日、3月28日