9価のHPVワクチンが「シルガード9」が、令和3年2月24日に発売され、接種可能となりました。

海外ではすでに販売されているもので、いよいよ日本国内でも接種できるようになり、これを待っていたように接種を開始した方や、お問い合わせも数多く頂いています。

接種できるのは、9歳以上の女性で、

接種費用は当院では、

・1回あたり 30,800円(税込)

・3回分支払い 91,300円(税込)

です。価格


接種は基本的に、ご予約をして頂きます。ご予約は予約サイト、電話、または受付で直接、お願いします。

・来院時に「ワクチンQダイアリー」への登録をして頂きます。接種する方、それぞれにメールアドレスを登録する必要があります。

・問診票を記入し、問診の後でワクチンを接種します。

・接種後30分、院内で変化がないか観察します。

HPVワクチンは、これまで子宮頸がん予防を主とした目的に接種され、子宮頚がんワクチン、などと呼ばれてきましたが、昨年12月からは男性にも4価ワクチンを接種することが出来るようになりました。

現在接種できるHPVワクチンは、2価と4価、そして9価で、この「価」は、何種類のウィルスに対する免疫力をつけられるか、と言う意味です。

HPV(ヒトパピローマウイルス)には100種類以上の型があり、それぞれ背番号のように数字が割り当てられています。

2価ワクチン:16、18

4価ワクチン:6、11、16、18
 低リスクで尖圭コンジローマの原因となる6、11に対する抗体も獲得することができます。

9価ワクチン:6、11、16、18、31、33、45、52、58

9価ワクチンにより、子宮頸がんの原因となるHPVの90%が予防できることになりますが、実際に子宮頸がんの前病変である子宮頸部異形成や上皮内腺がん、外陰・腟腫瘍の予防効果は96.7%にものぼります。


接種方法は、4価ワクチンのガーダシルと同様で、

初回接種から、2回目は2ヶ月後、3回目が6ヶ月後で、3回の接種で完了します。

心配されるのはやはり、副作用だと思います。

2価、4価のHPVワクチンが問題視されたのも、副作用を当初軽視したことと、反対に副作用を強調した報道が原因です。

この9価ワクチンでは、副反応は日本人では81.9%にみられ、国際的には90.7%、みられました。

最も多いのが、疼痛で、以下腫脹、紅斑、と続きます。割合を示すと、

・疼痛 81.9%

・腫脹(はれた)44.9%

・紅斑(赤み)40.2%

・掻痒感(かゆみ)9.4%

と続きますが、2価、4価で問題となった慢性疼痛のような症状は報告されていません。

当院でも半数以上の方が、「なんともなかった」と答え、残る方達は「打ったところが少し痛かった」「数日の間、打った方の腕が挙げにくかった」と答えていますが、コロナワクチンのような辛い副反応はほとんど見られていません。

2価、4価、9価、と含まれる成分が多くなると副反応が強く出るのでは?という心配も要りません。

小6から高1までの女性はHPVワクチンが公費助成されており9価ワクチンの公費助成採用が決定されました。ただ、いつから公費助成に使えるか、またキャッチアップ接種対象の方たちにはどうなのか、決まっていません。

4価ワクチンは、男児、男性にも適応がありますが、9価ワクチンは現在のところ、適応がありません。HPVワクチンの男性への公費接種化も求められています。値段

文責 櫻井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和3年1月22日
補筆修正:令和3年2月2日、19日、22日、24日、3月14日、9月3日、10月31日、11月13日、28日
補筆修正:令和4年3月16日、4月15日、5月9日