昨年7月、製造販売承認が取得された9価のHPVワクチンが「シルガード9」が、本日2月24日(水)に発売され、接種可能となります。

海外ではすでに販売されているもので、いよいよ日本国内でも接種できるようになり、お問い合わせも数多く頂いています。


接種費用は、

・1回あたり 28,000円(+税)

・3回分支払い 83,000円(+税)

です。


接種は基本的に、ご予約をして頂きます。ご予約は電話、または受付でお願いします。

・来院時に「ワクチンQダイアリー」への登録をして頂きます。接種する方、それぞれにメールアドレスを登録する必要があります。

・問診票を記入し、問診の後でワクチンを接種します。

・接種後30分、院内で変化がないか観察します。

HPVワクチンは、これまで子宮頸がん予防を主とした目的に接種されてきましたが、昨年12月からは男性にも4価ワクチンを接種することが出来るようになりました。

現在接種できるHPVワクチンは、2価と4価で、この「価」は、何種類のウィルスに対する免疫力をつけられるか、と言う意味です。

HPV(ヒトパピローマウイルス)には100種類以上の型があり、それぞれ背番号のように数字が割り当てられています。2価ワクチンは、16、18が、4価ワクチンはそれに加えて、低リスクで尖圭コンジローマの原因となる6、11に対する抗体を獲得することができます。

そして、この9価ワクチンは、さらに4価に加えて、31、33、45、52、58の抗原が含まれています。

これにより、子宮頸がんの原因となるHPVの90%が予防できることになりますが、実際に子宮頸がんの前病変である子宮頸部異形成や上皮内腺がん、外陰・腟腫瘍の予防効果は96.7%にものぼります。


接種方法は、4価ワクチンのガーダシルと同様で、

初回接種から、2回目は2ヶ月後、3回目が6ヶ月後で、3回の接種で完了します。

心配されるのはやはり、副作用だと思います。

2価、4価のHPVワクチンが問題視されたのも、副作用を当初軽視したことと、反対に副作用を強調した報道が原因です。

この9価ワクチンでは、副反応は日本人では81.9%にみられ、国際的には90.7%、みられました。

最も多いのが、疼痛で、以下腫脹、紅斑、と続きます。割合を示すと、

・疼痛 81.9%

・腫脹(はれた)44.9%

・紅斑(赤み)40.2%

・掻痒感(かゆみ)9.4%

と続きますが、2価、4価で問題となった慢性疼痛のような症状は報告されていません。

 

さらに、小6から高1までの女性は公費助成されていますが、9価ワクチンは現在、公費助成に採用されるか、情報はありません。

4価ワクチンは、男児、男性にも適応がありますが、9価ワクチンは現在のところ、適応がありません。

初出:令和3年1月22日
補筆修正:令和3年2月2日、19日、22日、24日