この記事の目次
「子宮がん検診って、ついでに受けられるの?」
〜婦人科診察の時に子宮がん検診も受けられる?〜
別の目的で婦人科を受診した場合でも、子宮がん検診も受けられます。
- 子宮がん検診は、子宮「頸がん」検診を指し、性交経験のある全ての女性に必要な検診です。
- 生理不順や月経痛、妊娠の相談など、どんなタイミングでもOK。
子宮がん検診は、事前の準備が不要で、すぐに行える簡単な検査だからです。
「じゃあ次回予約して帰ります」と言わず、その場で検査可能なことが多いです!
「子宮がん検診と子宮体がん検査の違い、知っていますか?」
〜検診と検査の違いをわかりやすく解説〜
「検診」=症状がない人のための、病気を見つけるために行う(例:子宮頸がん検診)
「検査」=症状がある時に診断目的に行う(例:不正出血やおりものの異常がある時の子宮頸がんや体がん検査)
ちょっと混乱しがちですが、目的が異なります。
- 頸がん検査と体がん検査の違いについて、以下のコンテンツもご覧下さい。
子宮がん検診と子宮頸がん検診はどう違うの? 子宮体がんは?
「子宮がん検診を受けられない場合もあります」
〜検診ができない場合と注意点〜
以下のときは、子宮がん検診、子宮頸がん検査、子宮体がん検査が受けられない場合があります。
月経中や不正出血中
おりものの異常(腟炎など)のある時(治療後に検診)
子宮体がん検査を受けられない場合
妊娠の可能性がある時
不妊治療中や月経直後は検査可能なケースが多いです。
「子宮頸がん・体がんの同時検査も可能です」
〜同時に検査できるの?の疑問に答えます〜
子宮頸がんと体がん検査は、基本的に同時に行うことが可能です。
ただし、上に書いた「検査ができない時」に該当する場合は別日になることも。
ご不明な点は来院時にお気軽にご相談ください。
「横浜市の子宮頸がん検診、HPV検査が始まりました」
〜令和7年からの変更点と当院の対応〜
横浜市では2025年(令和7年)1月から、30〜60歳の方にHPV検査単独法が始まっています。
- 4月からの制度変更がありますので、横浜市民の方は、こちらを確認して下さい。
HPV検査についての詳細や動画解説もご用意しています(リンクで案内)。
横浜市からの案内には「医療機関に電話確認を」とありますが、当院では電話確認不要!
平日なら予約なしでもOK、ネットでのご予約なら24時間365日受付可能です。
HPV検査単独法については、こちらのページもご覧ください。
HPV検査単独法を解説した動画も作成しました。
よくあるご質問にお答えします。
生理中に子宮がん検診は受けられますか?
👉 月経中は、子宮頸がん・体がん検査ともにおすすめできません。
出血により検査結果の精度が落ちるため、月経終了後の受診をおすすめします。
不正出血があるときも検査はできますか?
👉 出血の原因を調べるため、診察は必要ですが、生理中と同じ理由で、子宮がん検査は出血が終わってから行うことがほとんどです。
おりものの量が多いのですが、検査は受けられますか?
👉 おりものに異常がある場合、腟炎の可能性があるため先に子宮がん検査の前に治療を行います。子宮頸がんは出血中と同じように精度が落ちるためで、子宮体がんは子宮や腹腔内の感染を起こさないためです。
生理中でも超音波検査はできますか?
👉 はい。
ただし、ご本人が抵抗を感じる場合は避けてもOKです。
不妊治療中や排卵期でも、子宮がん検診はできますか? 妊娠中も受けられますか?
👉 はい。
子宮体がん検査については、排卵後や妊娠の可能性がある時期は避けた方がよいです。また妊娠中は受けられません。
文責 櫻井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)ガン検査 子宮癌検診
初出:平成29年11月4日
補筆修正:令和2年6月23日
補筆修正:令和3年1月8日、7月15日
補筆修正:令和4年5月26日、8月10日、11月13日
補筆修正:令和6年1月8日、3月8日、18日、7月4日、10月5日、28日
補筆修正:令和7年4月9日、22日、23日、大幅に加筆修正しました。