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横浜市子宮頸がん検診「HPV検査単独法」の結果は原則として対面で説明します。

1月から開始した横浜市子宮頸がん検診「HPV検査単独法」、市から封筒で届いたためか、連日多くの方がいらしています。

検査の対象は、30歳から60歳で、今年度横浜市癌検診を行っていない方で、お手元に受診券が届いていれば対象の方です。しかし、昨年秋頃から年末までに横浜市の子宮頸がん検査をこれまで通りの「細胞診」で行った方は対象外になります。

今年度から、自治体が行う子宮頸がん検診に「HPV検査単独法」を行うことが厚生労働省より認められ、準備の整った自治体から開始されますが、横浜市の取り組みは全国で最も早いものです。

院長も、この市の検討委員を務めており、この検診方法の構築に携わりました。


ご存知のように、HPVは子宮頸がんの原因ウイルスとして知られています。

つまり、従来の細胞診は、HPVによって細胞の異常が起こっていないかを診る検査でしたが、HPV検査単独法は、子宮頸がんの原因を持っていないかを診る検査です。

横浜市の子宮頸がん検診「HPV検査単独法」は、

令和7年1月から、横浜市子宮頸がん検診を受ける年度末の年齢で30〜60歳の方は、従来行ってきた「細胞診」ではなく、このHPV検査単独法を受けることになります。

あくまでも検診のため、

子宮頸部細胞診の異常(異形成)や子宮頸がんの治療を受けている方は対象外で、

不正出血や帯下症状がある場合には、医師の判断で細胞診を行うことがあります(保険診療)。

検診費用:2,000円

HPV検査単独法は、従来の細胞診と同様、婦人科診察で子宮頸部をブラシで擦る検査のため、月経中や不正出血がある時は検査に不向きです。検査自体の痛みはほとんどありませんが、検査後の不正出血がみられます。

検査結果は3週間後で、再度ご来院の上、医師から説明致します。
横浜市からは原則として対面での説明を行うよう指示されていますが、オンライン診療も利用できます。

検査の結果、HPVが陰性であれば、次の検診は5年後となります。

HPVが陽性であれば、細胞診を追加検査しますが、上記の検体で細胞診が行われるので、再度検診を受ける必要はありません。

HPVが陽性で細胞診の異常がなければ、次の検診は1年後となり、細胞診の異常があればコルポスコピーなど精密検査を受けることになります。


移行期にあたる、令和7年1月から令和8年3月末までは、30〜60歳で、「令和6年4月から12月末まで」に横浜市子宮頸がん検診を受診していない方が対象となります。この期間に受診した方は令和8年度に受診できます(従来の検診間隔と同じです)。

対象となる方には、以下の封筒で受診券が発送されています。

受診券をお持ちでない場合には、横浜市がん検診を受けることが出来ません。

問診票に当たる検診票は従来通り、医療機関に備えられます。

なお、20〜29歳、61歳以上の女性は、これまで通り細胞診による子宮頸がん検診を受けることができます。妊婦さんも従来通り母子手帳にある細胞診の無料クーポンを利用できますし、このHPV検査単独法を受けることも出来ます。同じ日に同時に検査することは出来ません。

HPV検査単独法と従来の細胞診の比較表を作成しました。

横浜市のHPはこちらをご覧ください

受診票をなくしてしまった場合には、「横浜市医療局がん・疾病対策課」にお問い合わせ下さい。

045-671-2453

HPV検査単独法を解説したYouTube動画を追記しました。

参考にしてください。

初出:令和6年10月22日
補筆修正:令和6年10月23日、25日、11月12日、27日、12月24日、28日
補筆修正:令和7年1月7日、15日、2月12日、13日、結果を対面で説明する点を修正しました。