ワンクリノンの出荷調整が解除になりました。
一方で、ゴナールエフペン450単位が出荷制限となりました。同じ薬剤に、300単位、900単位がありますので、これらを代替薬といたします。
またインフルエンザやコロナ感染の際には鎮咳剤(咳止め)はよく使われますが、麦門冬湯や、メジコンを除く鎮咳剤が入手困難となっています。どうぞ皆さま、くれぐれもインフルエンザ、コロナ感染にご注意ください。一日も早くワクチンを接種してください。咳止めがありません。
現在、新型コロナウイルス感染の流行やロシアによるウクライナ侵攻により、欧州などから輸入される薬剤、薬剤の原料の流通が滞っています。また昨年4月に開始された体外受精など生殖補助医療の保険適用により、薬剤の生産が追いつかず、全国的に医療機関や薬局に納入されない事態が発生しています。さらに追い討ちをかけたのがジェネリックメーカーの不正問題。不正が発覚して製造を中止している複数の企業の影響が大きいようです。ジェネリック一辺倒を見直さなければならないと思います。
以下に、当院で採用している薬剤のうち、現在処方が制限されている薬剤を列挙します。
(×)で示したものは現在絶対に処方ができないもの、(△)は他の薬剤に切り替えて処方しているもので、無印は当院ではなんとかやりくりできているものの、処方数の制限をしています。
・ノアルテン(×)
・デュファストン(△)
・プロベラ(×)・ヒスロン(×)、ジェネリック薬の「メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(MPA)」は◯
不妊治療で使われる排卵誘発剤など
・hCG製剤3000単位(△)、5000単位(×)、10000単位(△)
・ゴナールエフペン450単位(×)
漢方薬
・ツムラ「麦門冬湯」(×)
・クラシエの漢方錠剤
解熱鎮痛剤
・カロナールなど
その他
・シナール
・ムコソルバン・アンブロキソール
・メジコンを除く鎮咳剤
医療機関や薬局の在庫は施設により異なるため、かかりつけでご相談ください。
令和5年11月1日、アップデート