国内で流通する医薬品の欠品ですが、最近は減ってきたように思えますが、現在レコベル12㎍の入荷が遅れています。
新型コロナウイルス感染の流行やロシアによるウクライナ侵攻、サプライチェーンの不安定さにより、欧州や中国などから輸入される薬剤、薬剤の原料の流通が滞りがちです。今後台湾有事の際にはもっと深刻な事態も予測されています。サプライチェーンを国内に戻さなければいけません。
また、さらに追い討ちをかけたのがジェネリックメーカーの不正問題。不正が発覚して製造を中止している複数の企業の影響が大きいようです。ジェネリック一辺倒を見直さなければならないと思います。
以下に、当院で採用している薬剤のうち、現在処方が制限されている薬剤を列挙します。
(×)で示したものは現在絶対に処方ができないもの、(△)は他の薬剤に切り替えて処方したり、入荷を待っているもので、無印は当院ではなんとかやりくりできているものの、処方数の制限をしています。
不妊治療で使われる排卵誘発剤など
・レコベル12㎍(×)
・hCG製剤5000単位(×)
漢方薬
・当帰芍薬散錠剤(×)
・クラシエの防風通聖散錠剤(×)
抗生物質
・アジスロマイシン
高血圧治療薬
・アルダクトン(スピロノラクトン)(×)
鉄剤
・フェロ・グラデュメット
その他
・ブスコパン
・プリンペラン
ワクチン
・MRワクチン(横浜市助成、自費分ともに)(△)
・麻しんワクチン(×)
医療機関や薬局の在庫は施設により異なるため、かかりつけでご相談ください。
令和7年3月21日、アップデート