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2022年12月3日
クロミッド(クロミフェンクエン酸塩) ~排卵誘発剤の効果と副作用~
生殖医療(不妊治療)では、排卵誘発剤がよく使われます。その中でも、最も多く処方されているのが、このクロミフェンクエン酸塩ではないでしょうか。商品名はクロミッド®。医師国家試験でも取り上げられ

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子宮は老化しませんか?
不妊の原因として、年齢の因子はとても大きいですが、年齢とともに妊娠しづらくなってしまうのは、ほとんどが卵巣・卵子が原因です。一人目の治療で、受精卵を凍結し、二人目が欲しくなった時にその受精卵

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英国からもHPVワクチンによる子宮頸がん減少効果が報告されています。
子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するHPVワクチン。昨年のスウェーデンから報告に続いて、英国からも子宮頸がん減少効果が報告されました(Falcaro M e

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PMS(月経前症候群)の治療法

PMSとは?

PMS、10年くらい前までは、患者さんに疾患の概念から説明が必要でしたが、最近では、患者さんが「PMSなんですが」とおっしゃいます。それだけ一般化しつつある言葉です。

以前は月経前緊張症と、現在では「月経前症候群(PMS)」と呼ばれます。

特徴的なのは、

・月経開始の前、3〜14日くらいの間に起こる様々な症状が、

・毎周期、月経前に起こり、月経開始とともに消失、または軽くなる

ことが共通しています。

反対に、症状は人それぞれ、十人十色、と言っても過言ではありません。

PMSには、どんな症状があるの?

例えば、頭痛、お腹の張り、腹痛、腰痛、乳房の張りや痛み、関節痛・筋肉痛などの痛み症状、吐き気、下痢、便秘など消化器症状(胃腸症状)、いらいら、うつ、反対にハイテンションになったり、などの精神症状、むくみや睡眠障害、偏食や過食、肌あれ・ニキビ、疲れやすいといった症状もありますが、全ての患者さんに必ずこの症状が出る、と決まったものはありません。ただ、繰り返しますが、毎周期決まって同じような症状に悩まされるのです。

上記の精神症状は、月経前不快気分障害(PMDD)として、別の病態として扱われることもあります。

様々な原因が挙げられますが、一番の原因は、排卵後に分泌される黄体ホルモンで、ピルがよく効くことでも裏付けられます。

PMSの治療法は?


治療法の第一は、対症療法。

痛みには、適切な鎮痛剤、消化器症状には、整腸剤や胃薬、下剤、制吐剤などを使います。
むくみには降圧剤の一つであるスピロノラクトンが、体内の余分な水分を排出させるため有効です。
精神症状に抗不安剤や抗うつ剤を処方することもありますが、第一選択としては抵抗を感じる方もあるかもしれません。

第二には、根本的な治療法、と言っても、原因がはっきりしていないのですが、これも色々あり、以前から行われていたのが、利尿剤。最近では、ピル、特にOC(低用量ピル)が多く処方され、漢方薬やSSRIといった抗うつ剤も用いられます。PMDDが主であったり、抗うつ剤治療が必要な場合は、別途メンタルクリニックへの紹介も行っています。PMDDには、LEP製剤のジェミーナの連続投与やヤーズの効果が海外では報告されていますが、国内では保険適応がありません。

また最近では大豆イソフラボンから作られる「エクオール」の産生能が乏しい方にPMSが強い傾向から、エクオールサプリメントを使って治療することもあります。

40歳以降の方は、血栓症リスクが高まることから、OCの新規の処方は原則として行なっていませんが、早期にホルモン補充療法を行うことも検討します。エストロゲンの投与により、ご自身の排卵が停止しPMS症状がなくなることを目的とし、OCと同じ機序が働く一方で、血栓症リスクが低い方法です。

もちろん患者さん個人個人で効果が異なる場合があるため、効果がみられるまで治療法を変えていくこともあります。

赤ちゃんを望んでらっしゃる方不妊治療中の方、また産後6ヶ月以内の授乳中の方はOCを服用することが出来ませんので、他の治療法から選択します。

PMSやPMDDの場合、原疾患がない、つまり子宮や卵巣に異常がなく、きちんと排卵している方に起こります。よくホルモンバランスが悪いから、と心配なさる方がいらっしゃいますが、逆にきちんと排卵が出来ている方に多い症状なのです。

月経痛のある方は、黄体ホルモン製剤(POP)という選択肢もあります。

また当院でも採用したサプリメント「トコエル®︎」は、むくみやイライラの症状に効果があるとされています。


治療薬の中でもOCについて説明した動画を作成しました。

参考文献:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 診察

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

(初出:平成30年12月20日)
(補筆修正:平成31年2月27日)
(補筆修正:令和元年12月7日)
(補筆修正:令和元年12月19日、令和2年7月15日、9月26日)
(補筆修正:令和3年2月24日、4月13日、10月6日)
(補筆修正:令和4年3月2日、6月3日、10月8日、解説動画を紹介しました)

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