高齢者の病気と思われる脳梗塞ですが、女性では40歳代から増える高血圧とともに見られてくるそうです。
女性の卵巣からのエストロゲン分泌は、閉経するとほとんど0に近くなりますが、実際には40歳代から低下します。
エストロゲンは血管の弾力を維持していますが、エストロゲンが少なくなると、血管が「固く」なり、その中を流れる血流に圧がかかる、つまり高血圧、です。
脳梗塞に至る原因は様々ですが、高血圧は脳梗塞のとても大きなリスクとなります。
さて、大豆イソフラボンから、腸内細菌が作り出す「エクオール」をご存知でしょうか。
日本人はこのエクオールを作れる割合が国際的には多い方ですが、それでも半数の方が作ることが出来ません。
さらに20、30歳代では、5人に1人しか作ることが出来ないそうです。
院長の私も、残念ながら作れないことが分かりました^^;
ちなみに産婦人科クリニックさくらのスタッフの成績は、、一般的な結果と反対に、
20、30歳代、60%が作れる、40代、0%、一人も作れない。。
大豆イソフラボンの過剰摂取は排卵障害や不正性器出血の原因となります。
しかし適度な量であれば、女性にとって、また男性にとっても様々な健康への良いことが分かってきました。
エクオールの効果が分かっている、あるいは期待されるものに、
・PMS(月経前症候群)
・乳がんの予防
・更年期障害
・骨粗鬆症
・高血圧
・肥満
・腟の乾燥感(萎縮性腟炎)
などがあります。
イソフラボンの効果ですから更年期障害や骨粗鬆症、萎縮性腟炎は想像しやすいですが、
PMSや乳がんの予防にも効果が期待できるとは、多くの年齢の方に有効かも知れません。
産婦人科クリニックさくらでは、まずエクオールが作れるか、を、
「ソイチェック」という尿検査で測ってみます。
ソイチェックでエクオール産生が確認できたら、良質な大豆製品を摂取して頂く、
逆に産生が出来ない場合、エクオールサプリメント「エクエル」をお勧めしています。
当院で行っているソイチェックは、カウンセリング(説明と結果に対する指導)料込みで4,300円(税別)、また医療用「エクエル」は3,500円(税別)(30日分)です。
最後にエクオール、男性への効果ですが、、
・前立腺がんの予防
・脱毛の改善
が期待されています。
男女問わず、エクオールを作れるかどうかは、今後の人生を健康に送れるかどうかに関わる大切なことなのです。
(初出:平成29年9月12日)
(補筆修正:令和元年10月4日)
(補筆修正:令和元年11月19日、令和2年7月14日、20日、12月10日)