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コロナ禍で月経困難症、月経前症候群(PMS)が増えています。

当院でも採用している基礎体温サービスのルナルナを運営している(株)エムティーアイの発表(ルナルナ通信Vol.43)によると、コロナ前と比べて、生理痛や、PMS=月経前症候群に悩まされる女性が増えている、とのことです。

コロナ禍で働く環境に変化があった人のうち生理痛やPMSへの「影響を感じない」という回答が39.6%で最も多く、「全く感じない」も17.2%でしたが、影響を「とても感じる」「少し感じる」を合わせると36.2%となり、そのうち9割以上が悪い影響を感じ、良い影響は9.1%に過ぎませんでした。

その影響の原因には、人間関係、をあげた人が最も多く、コロナ禍で変化した人間関係が生理痛やPMSの症状を変化させた、つまり精神的なストレスが影響した可能性がとても高かった結果でした。

しかし残念なことに、症状の悪影響を受けた方のうち、78.8%は婦人科受診をせず、受診した21.7%を大きく上回りました。

その理由は外出を控えたのはもちろんですが、婦人科の受診が必要かわからなかった方が、最も多かったそうです。

当院でも、コロナの影響かどうかはわかりませんが、3年前からピル治療を希望する方がとても増えています。

PMSや生理痛をはじめとした月経困難症の治療には、ピルの効果がみられることが多く、他にもミレーナや、ディナゲストなどPOPの黄体ホルモン治療、漢方治療など、治療の選択肢は多いです。新しいPMS対策サプリメント「トコエル®︎」も採用しました

我慢して悩んでいないで、解決法を我々婦人科医と一緒に考えていきませんか?

低用量ピルやPOPによる治療について解説動画を作成しました。参考になさって下さい。

初出:令和3年2月27日
補筆修正:令和3年7月27日
補筆修正:令和4年1月11日、6月2日
補筆修正:令和5年2月14日、8月1日、解説動画を紹介しました。