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YouTube動画「HPVワクチンのお話」

先日、子宮頸がん検査で異常が出て、HPV検査を行ったところ、陽性と結果が出た患者さんがいました。

キャッチアップ接種世代なので、HPVワクチンの接種を聞くと、「打っていない」、こちらからキャッチアップ接種を話すと「親が打つなと言うんです。。」

また同じくHPVが原因の尖圭コンジローマ。 中には完治するまで数カ月かかる方もいらっしゃいます。完治といっても、一度治っても生涯繰り返し繰り返し再発する可能性があります。

「 私もHPVワクチンを打っていたら、こんな病気にかからなかったんですよね。。」と言う方も。

平成11年度生まれまでの学年は、HPVワクチンを打つのが言わば常識で、8割以上の女性がワクチンを接種しました。

それ以降、メディアの執拗なネガティブキャンペーンによって、ほとんどの対象となっていた女性がHPVワクチンを打たなくなり、その数は実に300万人に上り、残念ながらこの世代にHPV感染からの子宮頸がん検査の異常がよくみられています。

一方で現在公費接種の対象となる高1生までの保護者の方たちは、打った方がいいと考えている方が多いのですが、言わばジェネレーションギャップが生まれており、上のキャッチアップ世代の保護者の方たちは、もう「打たない」と決めつけて新たに正しい情報を求めることすらしていない印象です。

子宮頸がん予防ワクチンとして知られているHPVワクチン。

令和4年度から、大きな動きが3つありました。

積極的勧奨の再開

キャッチアップ接種の開始

償還払いの開始

そして令和5年度からは、

9価ワクチンの定期接種化

キャッチアップ接種への9価採用

交互接種

9価の2回接種

が開始されています。

そんな中で、再度HPVワクチンを接種すべきか、安全性は?と考える、接種の対象となる方たちと保護者が増えています。

ご自身で調べて納得して受診する方もたくさんいらっしゃいますが、まだわからないことが多い方もおられるのではないでしょうか。

そこで診察室でよく聞かれる質問、疑問を踏まえて、HPVワクチンと子宮頸がんを説明した動画を公開しています。

「子宮頸がんワクチン 打ってはいけない」というキーワードで検索すると、当院のHPが上位ヒットし、アクセスも増えています。日本の子宮頸がんの現状やHPVワクチンの効果と安全性について改めて解説した動画を作成しました。


また皆さんからいただいたご質問にお答えした動画も公開しています。こちらも最新のデータを元にアップデートしました。


今年令和7年の3月までに無料接種を開始すれば、無料期間が来年3月まで延長されます

まだまだ疑問に思われることもあると思います。どうぞ診察室でご質問ください。

YOKOHAMA・KANAGAWA HPV PROJECT by Etsuko Miyagiさんが作成された動画もどうぞご覧下さい。

*昨年10月のHPVワクチンの供給不足は解除しています。ご迷惑をおかけしました。
現在は通常通り、ネットでのご予約を承っており、在庫があれば予約外の方も接種することができます。

初出:令和4年7月27日
補筆修正:令和4年10月5日、6日、11月8日、12月8日
補筆修正:令和5年1月4日、22日、3月11日、17日、28日、31日、4月24日、7月25日、8月14日、11月5日
補筆修正:令和6年1月11日、2月3日、5月10日、10月13日
補筆修正:令和7年1月31日、2月24日