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若い皆さん、パパママになる予定のカップルもコロナワクチン接種をお勧めします。

コロナウイルスの流行も、すでに過去のように思われている方も少なくないと思いますが、今後も流行を繰り返すことが予想されます。

妊婦さんの感染で、生まれた赤ちゃんの発育への影響や、ウイルスが心筋内に潜み、将来、心不全の原因となる可能性も報告されています。

若い世代ほど、コロナワクチンを打たない、打ちたくない人の割合が多いですが60歳代以上の世代では8割から9割の方が終えており、やはり20代〜30代の接種率低下は流行の原因ですし、その世代に感染者が多く聞かれますね。またお子さんたちの接種率が低すぎるため、学校で流行したり、そのコロナを家族が感染したり、という構図は、よく聞く話です。

子供たちの副反応を心配する保護者が多いですが、

・小児のコロナワクチンは副反応が軽い

・小児のコロナ感染は重症化するリスクが高い

・コロナで亡くなった子たちの半数は基礎疾患がなかった

という事実をみれば、ワクチンは打った方がいいですよね。周りの方たちは打たせていないかもしれませんが、医師がいるご家庭ではほとんど接種させていますよね。

新たな感染源とならないようワクチン接種を改めてお勧めします。若い世代は、学校や会社で、同じ世代で過ごす時間が長くなりますから、まだまだ感染のリスクがあるとも言えます。

昨年は本格的なインフルエンザシーズンが2ヶ月前倒しに始まっており、さらにコロナがなかなか収束しないため、医療機関や薬局での鎮咳剤の不足がみられました。

当院でも妊婦さんの治療薬不足、というテーマでテレビ局からの取材がありました。

妊活中や妊娠された方、そのご家族にはいち早い接種をお勧めしています。日本国内でも、妊婦さんは同世代の女性に比べて重症化することが報告されています(Shoji K et al. 2022)。また出産時に罹ってしまい、予定してた施設での分娩ができなくなることはよくあります。

また男性のコロナ感染では、精子が減少し、男性不妊の原因となる恐れが指摘されていますし、実際に当院の患者さんでもかなりシビアな状態になってしまった方もいらっしゃいます。

皆さんも、もう一度ワクチン接種について考えてください。

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和3年7月13日
補筆修正:令和3年7月29日、9月15日、11月19日
補筆修正:令和4年1月16日、20日、3月30日、4月6日、14日、6月25日、7月16日、8月5日、10月20日、21日、11月16日、25日
補筆修正:令和5年1月30日、2月28日、8月19日、9月29日、11月6日、12月15日
補筆修正:令和6年1月27日、10月12日、現状に合わせて修正しました。