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ワクチン接種の時に聞かれる「妊娠の可能性」とは? 〜生ワクチン接種の際にはご注意ください〜

現在、麻疹ワクチン、MRワクチンの出荷調整のため、麻しんワクチン、MRワクチン(横浜市助成、自費ともに)の接種を中断しています。以下のワクチンのご予約は、ネットから一時的にお電話・受付で承っております。ご不便をおかけします。

・風しんワクチン
・水痘・帯状疱疹ワクチン(シングリックスを除く)
・ムンプスワクチン

妊娠を考えている方を中心に、風疹などのワクチン接種を希望される方が増えていますが、麻疹や風疹、それらの混合ワクチンであるMRワクチン、またムンプス、水痘ワクチンも、「生ワクチン」です。

生ワクチンとは、弱毒化したウィルスが含まれており、これらは妊娠中にかかってはいけないウィルス疾患のため、妊婦さんと「妊娠している可能性」がある女性には接種が出来ません。

具体的には、

「最終月経以降、性交渉がある」

場合で、例えば今、妊娠反応が陰性でも、排卵・受精から2週間以内であると、妊娠していても妊娠反応は、まだ出ません。

また、避妊をしている場合でも避妊が確実ではない可能性もあります。

次の月経を待って、つまり妊娠していないことを確認してからワクチンを接種します。

詳しく分からない場合は、診察室でお話を伺った上で、ワクチン接種の可否を判断致します。

また生ワクチン接種後は、2ヶ月の避妊期間が必要です。

インフルエンザや新型コロナワクチンもウイルスが含まれた生ワクチンではなく、ウイルスの一部を抗原として再現したワクチンです。妊娠初期も含めて妊娠中どの時期でも安心して接種できます。

新型コロナワクチンについては、こちらもご覧ください

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:平成30年5月16日
補筆修正:令和元年8月19日
補筆修正:令和2年9月23日
補筆修正:令和3年2月21日、3月9日
補筆修正:令和5年2月3日、6月22日
補筆修正:令和6年1月30日、3月29日、麻疹ワクチン、MRワクチンの出荷調整への対応を追記しました。