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コロナにかかった後、排卵が遅れる、生理が遅れる、不正出血がある、生理が多い。。

再びコロナ患者さんが増えているためだと思われますが、現在この記事や、妊娠中のコロナ感染への記事にアクセスが急増しています。

ここでは妊婦さん以外の女性がコロナにかかった影響を解説します。

コロナ感染後、排卵が遅れたり、不正出血や月経の異常がみられる患者さんは少なくありません。罹った後に排卵が遅くなり、なかなかタイミングが取れない、という不妊治療患者さんも多くいらっしゃいます。

出血は、コロナで見られるのではなく、ワクチンで不正出血があったように、極端に言えば体調がとても悪くなったために起こった現象と考えられます。

コロナ感染も、ワクチン接種も身体にとってはストレスですから、女性のデリケートな月経周期に悪影響を及ぼしかねません。

同じような理由で、いつもとは異なる不正出血がみられたり、いつもは順調なのに、なかなか生理が来なくて心配してました、と言う患者さんも。不正出血を予防する目的にピルを飲んでいたのに、コロナに罹ってからは不正出血が止まらなかった、とか、ミレーナで多かった月経をうまくコントロールできていたのにコロナに感染してすぐに大量出血があり、ミレーナも排出されてしまった方も数名いらっしゃいました、、など。

またワクチンを接種した後も、「コロナワクチンを打ったら不正出血があったのですが」 1,2回目接種の頃に、この記事もとてもアクセスが多かった記事です。

最近国内から発表された報告によりますと、コロナ感染後に、20%の女性が月経異常があったそうで、異常がみられたのは、異常が起こらなかった方よりも年齢が高かったとのことです(岡山大学総合内科・総合診療科Sakurada Y et al. 2024)。

コロナワクチンの後と同様に、一過性の症状と考えていますが、例えば子宮筋腫子宮内膜ポリープなど、出血の原因となったり月経を多くする病気がないか、また子宮頸がんや必要に応じて子宮体がん検査を受けるなど、婦人科受診をして相談して頂きたいと思います。

一方でコロナ感染後の精子減少がみられるため、見えないところで後遺症が残ってしまう男性は、より注意が必要かもしれません。

ワクチンを打っているため、軽症ですんでいることが多いですが、後遺症が長い間、残っている人もあり、やはり感染せずに済ませたいものです。

ワクチンを接種した方は感染するリスクを減らし、重症化も減らしますが、さらに後遺症も軽くなることがわかっています。今回の感染も、お盆明けがピークと言われています。もう少し感染予防に努めてください。生理遅れる

初出:令和4年10月4日
補筆修正:令和4年11月5日、11月26日、12月30日
補筆修正:令和5年1月8日、30日、5月3日、7月12日、8月13日、9月25日、12月19日
補筆修正:令和6年5月27日、7月16日、8月28日、最新の状況にアップデートしました。