一昨年の1,2回目接種の頃に、この記事もとてもアクセスが多く、今でも比較的多く読まれている記事です。
そして今、第8波の最中、この記事が最も多くよく読まれています。
さて、この第7波、第8波で多くの方がコロナにかかり、その間に来た月経がとても多くてびっくりした、という患者さんが少なくありません。
コロナで出血が多くなるのではなく、ワクチンで不正出血があったように、極端に言えば体調がとても悪くなったために起こった現象と考えられます。
同じような理由で、いつもとは異なる不正出血がみられたり、いつもは順調なのに、なかなか生理が来なくて心配してました、と言う患者さんも。不正出血を予防する目的にピルを飲んでいたのに、コロナに罹ってからは不正出血が止まらなかった、とか、ミレーナで多かった月経をうまくコントロールできていたのにコロナに感染してすぐに大量出血があり、ミレーナも排出されてしまった方も数名いらっしゃいました、、など。
コロナワクチンの後と同様に、一過性の症状と考えられますが、味覚異常や全身倦怠感、心臓の機能などの後遺症と同じように、卵巣機能が異常になったのではないか、また同時に子宮筋腫や子宮内膜ポリープなど、月経を多くする病気がないか、また子宮頸がんや必要に応じて子宮体がん検査を受けるか、婦人科受診をして相談して頂きたいと思います。
一方でコロナ感染後の精子減少がみられるため、見えないところで後遺症が残ってしまう男性は、より注意が必要かもしれません。
ワクチンを打っているためか、第7波は軽症ですみました。しかし、後遺症が長い間、残っている人もあり、やはり感染せずに済ませたいものです。
また第8波は、皆さんが思っているより、またメディアが報道しているよりもずっと現場は混乱するほどの感染状況となっています。
早めに追加のワクチン接種をして予防に努めましょう。
ワクチンを接種した方は感染するリスクを減らし、重症化も減らしますが、さらに後遺症も軽くなることがわかっています。
初出:令和4年10月4日
補筆修正:令和4年11月5日、11月26日、12月30日
補筆修正:令和5年1月8日、30日、感染後の精子減少を追記しました。