今年は元日早々に、大変な震災に見舞われました。また昨日も宮崎県を中心に大きな地震がありました。
さて、被災地で入手困難となる物資に、生理用品はいつも挙げられます。
被災地でたくさんの出血に見舞われた場合を想像し、避難所で生理が始まったらどうしますか? 日本のような地震・水害大国ではいつどこで被災し避難生活を送ることになるか分かりません。
産婦人科の女性医師の中には、妊娠を考えていないならミレーナを使うかピルを飲んだら良い、と仰る先生もたくさんいらっしゃいます。
月経量の多い女性が外出や旅行する時に持って歩く生理用品の量を、女性の婦人科医が紹介してくれたことがあります。婦人科医であっても私も含め初めて目にした、男性にとっては想像を絶する荷物の量でした。
最近、若い患者さんでも希望される方が増えてきました。
過多月経、月経困難症の治療薬、レボノルゲストレル放出子宮内システム(IUS)の「ミレーナⓇ」月経過多
子宮の中に小さな器具を挿入・留置するもので、もともとは避妊効果を、より高めた避妊リングとして開発されたものですが、避妊効果を高める目的にレボノルゲストレル、という黄体ホルモンが添加されています。このレボノルゲストレル、およそ5年間の装着期間内に少しずつ溶け出して、ミレーナが挿入された子宮の内側、子宮内膜が厚くなることを抑制します。
ここから、月経量が多い、すなわち過多月経の治療として、また月経量を減らすことにより月経痛の軽減効果があります。
先日、装着したばかりの患者さんが、強く言いました。
「先生、入れるの怖いと思っていたのに、こんなにすんなりと入っちゃうんですね。心配して損しました。」
またこの患者さん、次の来院の際に、月経がすごく減ったことに対しては、
「先生、どうしてこれをもっと多くの女性に広げないんですか? 妊娠を考えていない女性ならみんな入れたらいいのに。」
他にも、
「入れて良かった。入れる前はあんなに心配してたのに、もっと早く入れれば良かったです。」
と言う感想を多くの方が洩らしています。
ミレーナについての解説は次のページをご覧下さい。