今年度高2生以上の定期接種とキャッチアップ接種は、3月で無料期間が終了となりました。
まだ1回目、または2回目しか打っていない、最後まで接種が終えられていない、という方たちもよくいらっしゃいます。
2回目、3回目が遅くなってしまった方から聞くと、ほとんどが「忙しかった」「時間が取れなかった」との理由でした。

さて、4月になり無料期間が終了してしまったので、3回目までの接種を終えるには、残りは自費接種するしかなくなってしまいました。
この質問「HPVワクチン、打ち損ねて間隔が空きすぎてしまっているのですが」に対する回答は、
「接種間隔が空いてしまっても、残りの回数を3回目まで接種を終える」
のが、最も正しい選択です。
HPVワクチンはできれば1年以内に接種を終えることが望ましい、とされていますが、例えば妊娠するとワクチンを打てなくなるため、2回目、または3回目は出産・授乳後で良い、と言われています。
海外では1回接種や2回接種が行われている国がありますが、日本で2回接種とされているのは14歳までに接種を開始した場合です。
13年前までは、今年度25歳から30歳になる学年では、8割近くの対象者がHPVワクチンを接種していました。
ほとんどのメディアがHPVワクチンの副反応をゴシップ的に取り上げ、ショッキングな映像を繰り返し流したことで、多くの保護者がHPVワクチンの接種をためらうようになり、2013年6月、ついに厚労省が日和見的にHPVワクチンを積極的に勧奨しないよう通知を出したことで、日本国内のHPV接種は、ほとんど完全に停止してしまいました。当時の生々しい記憶を留めている方も、特にこの頃の保護者の方たちにいらっしゃると思います。
6ヶ月間かけて3回のワクチンを接種するプログラムを、1回だけ、または2回だけ接種した時点で取り止めて3回終了しないままとなっている方も少なくありません。
そこで2回目以降のワクチンを接種した方がいいのか、間が空いてしまった今からでも意味があるのか、疑問に思う方がたくさんいらっしゃいますが、どんなに空いても3回目まで接種してほしいと思います。
子宮頸がんワクチン、打ってはいけない? YouTube動画で解説しています。
HPVワクチンについて、よくいただく質問にお答えし、動画も作成しました。
またHPVワクチンに関する動画もご参考にしてください。
文責 桜井明弘(院長、日本専門医機構認定産婦人科専門医)
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初出:令和4年8月2日
補筆修正:令和4年9月12日、10月24日、11月4日、19日、12月14日
補筆修正:令和5年1月16日、3月22日、4月5日、8月3日、21日、10月8日、11月29日
補筆修正:令和6年1月14日、5月17日、8月7日、9月5日、12月11日
補筆修正:令和7年2月12日、3月4日、29日、5月12日、6月12日、8月10日、9月5日、12月10日
補筆修正:令和8年3月30日、4月7日
