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3月にHPVワクチンのキャッチアップ接種を受け始めた方、2回目受けていますか?

今年度、令和7年度に高2生から28歳になる方で、3月までに初回以降のHPVワクチンを接種した方を対象に、キャッチアップ無料接種が引き続き行われています。

今年度末、来年令和8年3月31日まで、無料期間が続きますので、必ずこの間に接種を終えて下さい。

3月に初回の接種した方は、5月に2回目を接種するのが標準スケジュールですが、5月に受けていない方が多いと市の報告がありました。

当院の患者さんではどうか、と調べてみると、

3月に当院でHPVワクチンを開始した方は、99名いらっしゃいました。

6月末現在、52人、52.5%で、過半数の方は2回目の接種にいらっしゃいました。

5月に来院出来ず、6月になった方に聞いてみると、やはり「忙しかった」と答えた方ばかりで、なんとか3月までに接種を開始したものの、2回目はなかなか来られなかったようです。

でも、来年3月までに終えなければ無料で終わりませんので、なんとか時間を作ってくださいね。

今年度キャッチアップ接種を受けられるのは、

・今年度、令和7年度に高2生から28歳になる方で、

・令和4年4月から令和7年3月までに1回以上HPVワクチンを接種した方

です。


昨年以降、キャッチアップ接種の患者さんが大変増えましたが、3月開始の方に限らず、2回目、3回目をなかなか打ちに来られない方、また忘れしまっていた方も少なくありません。

もう一度リマインドしておきましょう。

・当院ではワクチン接種はWeb予約をしていただいていますが、1週間以内の来院を希望される場合は、お電話でも結構ですし、当日在庫があれば接種を受けることもできます。

・当院でこのワクチンの接種歴がない方が、2回目、または3回目の接種を当院で希望される場合、過去の問診票の控えや母子手帳などで、回数の確認が必要です。回数が不明だと接種を受けられません。


その他の一般的な注意点です。

・17歳までの方は、原則として保護者の同伴が必要ですが、やむを得ず同伴できないときには「接種同意書」を持参してください。

・ワクチン接種後は、失神、アナフィラキシーなどの副反応がないか、院内で30分過ごしてから帰宅していただきます。当日は時間に余裕を持ってご来院ください。

・副作用、副反応は、25%くらいの方に、注射したところに軽度の痛みや腫れ、皮下出血などがみられます(当院のデータはこちらをご覧ください)。

しかし、過去には重篤な副作用と考えられた例も報告されたことより、気になる症状が現れたら、なんでも遠慮なく、接種した医療機関、またはかかりつけ医に相談してください。

その他、市の健康福祉局健康安全課でも相談を受け付けてくれます。

045-671-4190(平日9〜17時)

さらに詳細な情報は、横浜市のHPをご覧ください

HPVワクチンについてよくいただくご質問に答えた動画をもう1つアップしました。

「子宮頸がんワクチン 打ってはいけない」というキーワード検索で、当院のHP記事が上位にヒットするためです。

 

皆さまからいただくご質問にお答えした動画も公開しています。ぜひ参考にしてください。

 

またHPVが原因となる病気やHPVワクチンを解説した動画はこちらです。

YOKOHAMA・KANAGAWA HPV PROJECT by Etsuko Miyagiさんが作成された動画もどうぞご覧下さい。

文責 桜井明弘(日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和5年3月29日
補筆修正:令和5年4月4日、17日、25日、6月8日、8月1日、19日、9月29日、11月10日、23日、12月26日
補筆修正:令和6年1月21日、2月21日、4月26日、5月26日、28日、8月3日、26日、9月20日
補筆修正:令和7年4月3日、5月7日、6月10日、2回目の接種を受けていない方の統計を出しました。