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緊急避妊、医療機関と薬局と、どちらがいいの?

緊急避妊薬OTC化とは

OTCとは、薬局で販売されている医薬品で、鎮痛剤や胃薬、アレルギーの薬など、現在では様々な薬が対象となっています。

2月2日から、日本で緊急避妊薬(レボノルゲストレル錠)のOTC化が開始されました。厚生労働省が定める要件を満たした薬局・ドラッグストアでは、医師の処方箋なしに緊急避妊薬を購入できるようになりました。

現在、販売可能な薬局等は全国で5,400店舗を超えています。対象店舗では研修を修了した薬剤師が、面前で服用方法や注意点を説明したうえで販売します(※オンライン販売は不可)。


なぜOTCに?

緊急避妊薬はこれまで、産婦人科などの医療機関でのみ処方されてきました。一方で、

  • 夜間・休日に受診しづらい

  • 受診への心理的ハードルが高い

  • より迅速に入手したい

といった利用者側の声に加え、産婦人科医からも「アクセス改善が必要」との意見が多く寄せられ、OTC化が実現しました。

OTC化は、医療機関を不要にするものではなく、選択肢を広げるための制度と位置づけられています。


医療機関(産婦人科)でできること

医療機関では、緊急避妊薬の処方に加えて、以下のような包括的な医療対応が可能です。

費用は自費診療(保険適用外)となります。

当院では、診察料・薬剤料込みで9,460円(税込)です。対面診療・オンライン診療のいずれも対応しており、平日は予約なしでの診察も可能です。

実際に緊急避妊処方の際に性感染症が見つかったり、その後避妊目的にピルの処方が開始されたりすることはよくありますので、遠慮なく相談して下さい。


薬局・ドラッグストアでできること

OTC化により、対象薬局では以下の条件のもとで緊急避妊薬を購入できます。

  • 医師の処方箋なしで購入可能

  • 費用:7,480円(税込)

  • 薬剤師による本人確認・服用指導が必須

一方で、薬局では診断・検査・継続的フォローアップは行えません。副作用や避妊失敗時には、医療機関の受診案内が行われます。


医療機関と薬局の違いまとめ

項目医療機関薬局
嘔吐時の再投与判断可能原則不可
不正出血・腹痛診察可受診案内のみ
妊娠成立時の対応継続的対応可対応不可

医療機関と薬局のどちらが「良い・悪い」ということではありません。それぞれに役割とできることの違いがあります。状況や不安の程度に応じて、適切な選択をしていただくことが大切です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 薬局で買えば、もう病院に行かなくて大丈夫ですか?

A. 体調変化や妊娠の可能性がある場合、医療機関での診察をおすすめします。薬局で丁寧に指導されます。

Q2. 未成年でも薬局で購入できますか?

A. はい。保護者の同意・同伴も不要です。

Q3. 緊急避妊薬は何回でも使えますか?

A. 使用は可能ですが、繰り返す場合にはピルの服用など継続的な避妊方法の相談が重要です。

Q4. 性感染症の検査も一緒にできますか?

A. 薬局ではできません。医療機関での検査が必要です。


医療機関と薬局の、どちらがよい、悪いと言うものではありませんが、できることに違いがありますので、よく考えて受診、または店舗に足を運んで下さい。

文責 櫻井明弘(院長、日本専門医機構認定産婦人科専門医)

産婦人科クリニックさくら
たまプラーザ駅 徒歩3分

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初出:令和8年2月3日
補筆修正:令和8年4月15日