インドより帰国した茨城県の感染者からの感染が、都内で報告されています。また神奈川、大阪、兵庫でも感染報告があります。
妊娠中の感染は、流産や死産、妊婦さんの肺炎を引き起こすため、感染予防はとても重要です。
麻しんは空気感染し、これはコロナの飛沫感染とは比べ物にならない、とても感染力の強いウイルスです。現に都内の感染者2名は、茨城の方と同じ新幹線に乗り合わせただけです。
また麻しんは、死亡率(0.1%)が高く、感染後2〜10年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)が発症する可能性もあり、注意が必要です。
麻疹の予防は、残念ながらコロナの様なマスクや手洗い、消毒では防ぎきれず、ワクチンによる抗体の獲得が必要です。麻疹は定期接種化されていない1972年以前の世代と、1回しか接種していない1999年度以前に生まれた世代は特に抗体があるか確認が必要です。
妊婦さんや妊活中の方は、抗体検査をしたことがあるか、最後に行ったのはいつか、その際の抗体価はどれくらいだったかを確認しましょう。
麻疹について詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。当院の最新のデータもアップデートしました。
抗体検査は自費の血液検査(4,840円、税込)で、結果が出るまで6日ほどかかります。