連日のアップデートとなりますが、国内の各地でも麻しん感染の報告があります。
3月に入って麻疹の報告が相次いでいます。
海外から入国した人からの感染が広まっているようですが、麻しんは空気感染するため、ワクチンによる予防以外に有効な手段がありません。
妊娠中の感染は、流産や死産、妊婦さんの肺炎を引き起こすため、感染予防はとても重要です。
空気感染とは、コロナなどの飛沫感染とは比べ物にならない、とても感染力の強い感染様式です。昨年の感染では、都内の感染者2名は、茨城の感染者と同じ新幹線に乗り合わせただけでした。今回の感染者も大阪から都内に移動したり、長時間狭いレストランで食事をしていたと報じられています。
また麻しんは、死亡率(0.1%)が高く、感染後2〜10年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)が発症する可能性もあり、注意が必要です。
麻疹の予防は、残念ながらコロナの様なマスクや手洗い、消毒では防ぎきれず、ワクチンによる抗体の獲得が必要です。麻疹は定期接種化されていない1972年以前の世代と、1回しか接種していない1999年度以前に生まれた世代は特に抗体があるか確認が必要です。
妊婦さんや妊活中の方は、抗体検査をしたことがあるか、最後に行ったのはいつか、その際の抗体価はどれくらいだったかを確認しましょう。
麻疹について詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。当院のデータもアップデートしました。
抗体検査は自費の血液検査(4,840円、税込)で、結果が出るまで6日ほどかかります。
現在、麻しんワクチン、MRワクチンの出荷調整がなされており、ワクチンは入荷されません。もう少しお待ちいただきたく思います。