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2022年12月3日
クロミッド(クロミフェンクエン酸塩) ~排卵誘発剤の効果と副作用~
生殖医療(不妊治療)では、排卵誘発剤がよく使われます。その中でも、最も多く処方されているのが、このクロミフェンクエン酸塩ではないでしょうか。商品名はクロミッド®。医師国家試験でも取り上げられ

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子宮は老化しませんか?
不妊の原因として、年齢の因子はとても大きいですが、年齢とともに妊娠しづらくなってしまうのは、ほとんどが卵巣・卵子が原因です。一人目の治療で、受精卵を凍結し、二人目が欲しくなった時にその受精卵

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英国からもHPVワクチンによる子宮頸がん減少効果が報告されています。
子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するHPVワクチン。昨年のスウェーデンから報告に続いて、英国からも子宮頸がん減少効果が報告されました(Falcaro M e

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ピルを飲むと乳がんは増えるの? 〜低用量ピルの服用中も乳がん検診をしましょう〜

乳がん患者さんや、乳がん治療後5年以内の患者さんは、女性ホルモンであるエストロゲンや黄体ホルモンの治療が受けられません。乳がんを悪化させたり、再発させる可能性があるからです。

一方で、ピルを飲むと乳がんのリスクが上がるでしょうか。

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OC・LEPガイドライン(日本産科婦人科学会、2015)や乳癌診療ガイドライン2018年版(日本乳癌学会、2019)では、同じような文献の紹介の元、結論づけていました。

要点をまとめると、

・過去のエストロゲン、黄体ホルモンが含有されたピルでは、わずかながら乳がんが増える可能性があります。

・現在、超低用量と位置づけられている、ルナベル(フリウェル)ULD、ヤーズ、ジェミーナに含まれるエストロゲン(エチニルエストラジオール20㎍)の量では、乳がんを増やさない、むしろ減らす可能性があります。

・上記のデータは海外のもので、日本ではOCや特にLEP製剤の歴史が浅く、限られたデータが発表されていますが、乳がんは増えない、と結論づけています。

また比較的新しいデンマークのデータ(2017)では、「ピルやピル以外のホルモン避妊薬を含めて、現在使用している、と過去6カ月以内まで使用していた女性の乳癌の相対リスクは1.20」と、わずかながら増えることが示されました。さらにこのリスクは、「ホルモン避妊薬の使用期間が長くなるほど上昇して、使用期間が1年未満ではリスクは増えないが、10年を超えると1.38」になり、「使用期間が短い場合、中止後しばらくすると使用歴のない女性とリスクは同等になるが、使用期間が5年を超えると中止から5年以上経過しても相対リスク1.30と上昇」し、薬剤の種類別では、ノルエチステロン配合剤(ルナベル・フリウェル)はリスクを増やさず、デソゲストレル配合剤(マーベロン・ファボワール)、レボノルゲストレル配合剤(ジェミーナ・トリキュラー・ラベルフィーユ)の順に上昇し、レボノルゲストレル放出子宮内システム(ミレーナ)の乳癌の相対リスクは1.21でした。そして、7690人が避妊薬を1年間使用すると、乳癌患者が1人増加すると結論されています。日本人のデータではありませんが、参考になると思います(日本語訳はこちらのサイトを参考にさせていただきました)。

また、最新の「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2020、編集・監修 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会)では、こちらの論文を根拠に、わずかながら乳がんが増える、としています。そのORは1.08で、単純に理論的に1.08倍増える、と言うことになります

最初に書いたように、乳がん患者さんはピルを服用することはできませんが、WHOがOCに関する医学的適応基準を示したWHOMECによると、OCを服用する利点がリスクを上回るとき(ややこしい表現ですが、利点が大きいと判断されるとき)には、乳がん治療後5年以上再発がなければ慎重にOCを処方して良い、としており、日本の両学会もこれを踏襲しています。

現在のOC/LEPでは、過度に乳がんを心配することはなく、今後日本人のデータが蓄積されて発表されるのが期待されます。

また、OC/LEPのリスクは低いとは言え、日本人の乳がんが増えている以上、OC/LEPの服用をきっかけに、年に1回の乳がん検診を是非受けて下さい。

日本人のアルコール摂取と乳がんリスクが新しく発表されました
閉経前のアルコール摂取は、乳がんリスクを高めます。

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和元年12月26日
補筆修正:令和2年1月4日、5月9日
補筆修正:令和3年1月3日、3月16日

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