受精卵の着床障害の原因を検査する方法として、これまで「子宮内フローラ検査」を案内してきましたが、子宮内膜着床能検査「ERA検査」を開始しました。

ERA検査1

ERA検査とは、子宮内膜の着床に関して、胚移植のタイミングを評価することを目的としたものです。

子宮内膜の着床に適した期間は、これまで排卵から5〜6日、とされてきましたが、患者さんによって、少し早かったり、遅かったりする方が最適であることが分かってきました。

ERA検査は、個人個人の着床に適した期間を特定する検査です。

検査を行う対象は、

・良質な胚を移植したにもかかわらず、着床しなかった(妊娠しなかった)

・妊娠反応は陽性であったものの、「化学流産」だった

・胚移植の成功率を高めるため、胚移植前に行っておきたい

方です。

検査方法は、「融解胚移植を行う周期」と同じ方法をとります。当院では、

・自然周期胚移植

・ホルモン補充周期胚移植

を行っています。

自然周期では、卵胞発育を待ち、LHサージが開始、またはhCG投与やブセレキュア点鼻を開始してから6〜7日後に、またホルモン補充周期の場合は黄体ホルモン投与から5日後に検査します。

子宮内膜フローラ検査と同様、超音波検査、腟内洗浄の後、子宮内膜を採取します。子宮体がん検査と似ています。検査は個人差がありますが、痛みを感じることがありますので、検査前に鎮痛剤を服用しておいても構いません。検査後、数日の間、少量の不正出血が続きますが、まれに多めの出血となることがあります。

検査後、ホルモン補充周期の場合、ホルモン剤の使用を中断してください。

検査結果は2週間後にお伝えしますので、改めて来院して下さい。


ERA検査結果

結果に基づき、次回胚移植のタイミングをお伝えします。

結果によっては、検査日をずらした再検査をお勧めすることがあります。


ERA検査効果

ERA検査を行った後に胚移植をすることで、妊娠率が24%上昇する、と報告されています。


検査料金はいずれも外税で、

・初回検査 120,000円

・再検査 95,000円

・再々検査 48,000円

・EndomeTrio 150,000円
(ERA検査と子宮内膜フローラ検査を同時に行えるため、初回はお勧めしています)

です。

最後にインフォームドコンセントを提示します。こちらは院内でお渡しするご案内にも載せています。

ERA検査ご案内(患者さん向け)インフォームドコンセント

尚、当院で行うERA検査は、当院通院の患者さんを対象としています。他施設で高度生殖医療を受けられている方は、主治医の先生とよく相談なさって下さい。