産婦人科クリニックさくらで採用している子宮内リングには、

レボノルゲストレル子宮内放出システム(ミレーナ、IUS)

銅付加 避妊用子宮内器具(ノバT®、IUD)

があります。

このうち、ミレーナは、タレントの方たちが装着したことを公表したためか、大変認知され、若い世代で希望する患者さんが急増しています。


さて、IUSやIUDを希望している場合、いつ婦人科を受診したらよいでしょうか?

月経の量が多い、や月経痛が強い方にはIUSを、避妊をしたい方にはIUDまたはIUSを、また緊急避妊の際にはIUDも用います。

希望される方は早めに相談にお越しください。検査や挿入までのスケジュールをお話しています。

なお、IUSやIUDは、避妊目的の場合、未経産の方は第1選択としないこと、とされていますが、過多月経や月経痛の場合も同様と考えられ、また経産婦の方でも、経腟分娩を経験していない(帝王切開で出産している)場合、未経産と同様の子宮の状態のことがあり、やはり第1選択としないことがあります。

挿入前に必要な検査は、

子宮がん検診(頸がん、体がん)と超音波検査(子宮が小さい方や、帝王切開の創が大きい方、円錐切除後の方、また子宮筋腫や子宮腺筋症、卵巣チョコレートのう胞などの器質的疾患の診断を行い、IUS/IUDが最適であるか判断します)

クラミジアなどのSTI検査と腟分泌物培養(おりものの細菌検査)

・乳がん検診

です。

性感染症にかかっている方は、骨盤腹膜炎のリスクがあるため、IUD/IUSは禁忌です。

なるべく早くIUSやIUDを入れたい、という方も、いつでも構わないので、是非相談と検査をかねて受診をして下さい。上記の理由から、初診時にすぐに挿入することは、下に示す緊急避妊を除いて基本的には出来ません。他施設での検査データなどがありましたたらご持参ください。

上記の検査を行いつつ、挿入に最適な日程を相談しましょう。

実際に子宮内に挿入するのは、最も適しているは月経の7日目まで、とされておりますが、月経のピークを過ぎた頃が良いと考えています。

緊急避妊の目的にIUDを挿入することもあります。その場合、性交から120時間(5日)以内、または排卵から120時間(5日)以内が適しています。

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:平成31年1月5日
補筆修正:令和2年5月20日
補筆修正:令和3年3月18日、5月3日、8月12日、12月28日