海外ではサプリメントとして販売されているDHEAですが、その品質は様々であることを伝えました。

産婦人科クリニックさくらでは、(株)パートナーズさんに依頼して、信頼でき、かつ皆様になるべく金銭面での負担が少ないブランドを選んで処方しております。

産婦人科クリニックさくらでは、以下の疾患・病態に対してDHEAを処方することもあります。

服用開始に当たり、以下の説明をお読みになりご理解いただいた上で同意書署名後に処方しております。

○対象となる疾患・病態は、
・ 高度生殖医療において良好卵が得られない方
・ 早発卵巣機能不全(早発閉経)
・ 更年期障害
・ その他、医師が必要と認めた場合です。

○禁忌症は
・ エストロゲン依存性の悪性腫瘍
・ 妊娠中
この悪性腫瘍には乳がん・子宮体がんがあげられます。
必ず服用前、服用中には定期的に婦人科検診、
乳がん検診をお受けください。
しかし、常用量におけるこれらのがんが
新たに発生することは無いと考えられています。
また妊娠判定後は、速やかに服用を中止してください。

 ☆服用期限は1年とします。
これは長期投与に伴う合併症・副作用の発現について
分かっていないこともあるからです。

○副作用には
・ 倦怠感や鼻づまり、頭痛、稀に頻脈や不整脈、
動悸、不眠、興奮
・ 一日量で200mg以上経口摂取すると、
にきび、脱毛、変声、インスリン耐性、月経周期の変化、
肝機能障害、腹痛、高血圧など発現することもあります。
 
服用中に起こった自覚症状、トラブルなど、気になることがありましたら、
ご自身で解決せず、必ず担当医師に相談してください。

○服用中の検査
 副作用は、服用中の検査を行い、通常の服用量の範囲内では、
通常起こりにくいとされています。
しかし、自覚しない副作用チェックのため、随時血液検査を行います。
また効果判定をする目的に、3ヶ月に1回、抗ミュラー管ホルモン(AMH)の測定を行います。

DHEAはまだEBMとして確立した治療法ではなく、
その効果には個人差があり、期待される効果があらわれないことも予想されます。
またDHEAは輸入品であるためレートにより、
価格が変動する可能性があることをご承知おきください。

ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談下さいかわいい

詳しくは診察室で担当医にご相談ください。
処方に際しては、担当医から「説明と同意書」をもとに説明いたします。同意書にサインを頂いた上で服用を開始していただきます。


注意点

〇体調不良に対してDHEA処方を希望し来院された患者さんがいらっしゃいました。その方にとっては深刻な症状なのですが、当院でDHEAを処方しているのは、上記の適応のある患者さんで、その方は治療適応に当てはまりませんでした。

DHEAは国内では医薬品の指定を受けており、ドラッグストアで購入して試してみるのとは異なります。また通信販売で手に入るのも疑問があります。

DHEAのような医薬品は医師、または薬剤師の資格を持つものが輸入することを認められており、その手続きは煩雑です。
産婦人科クリニック さくらでは、これを単に販売することは目的としておらず、不妊治療を行っている方、その他女性特有の疾患、症状に対して処方をしています。

今後処方を希望し、来院しても必ずしも処方が出来ないことがあることを十分ご承知下さい。


〇DHEA服用のトラブルで来院された患者さんがいらっしゃいました。
お話しによるとDHEAは通信販売で購入しており、また他のサプリメントやホルモン剤も購入しているとのこと、中には我々医療者も熟知していない新しいものもあり、対応できませんでした。

通信販売に限らず、一般に販売されているものを購入するのは、販売者と消費者との間に契約が結ばれていることになっているので、医療機関ではそのトラブルに必ずしも対応できないこともあります。

その方が服用されているDHEAもどのようなものなのかわかりませんでした。当院では当院で処方したDHEA製剤のトラブルのみに対応しますので、ご了承下さい。


〇他院で不妊治療をお受けになっている患者さんが、DHEAを希望されて来院されたましたが、説明して同意書を提示したところ、
「もっと気軽に買えるものだと思った」
とお帰りになりました。

上にも書いているように、DHEAは医薬品です。副作用や正しい飲み方を指導しなければなりません。
これは日本国内のルールですので、同意できない方には処方することは出来ません。

※また、一部の生殖医療機関では服用を推奨していない場合があり、当院にお越しになっても処方をお断りしています。詳しくはこちらをご覧ください

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

(初出:平成29年1月24日)
(補筆修正:令和元年11月25日)
(補筆修正:令和2年2月25日)
(補筆修正:令和3年3月24日、9月7日、26日)
(補筆修正:令和4年1月7日)