着床障害とは、

・良好胚を移植しても妊娠しない

・化学流産になってしまう

ことなどを指します。これまでの原因不明不妊の中にも、着床障害(着床不全)があるかも知れません。

着床障害の原因を検査する方法として、「子宮内フローラ検査」と「ERA(子宮内膜着床能)検査」を行なっています。

残念ながら着床しなかった、化学流産となってしまったけど、どちらの検査をうけたらいいか、ご質問を頂くのでまとめました。

ERAとフローラの違い


子宮内フローラ検査は慢性子宮内膜炎の原因となる子宮内の細菌叢の検査、ERA検査は子宮内膜の着床に適した期間をみる検査です。

どちらも上に挙げたように、子宮内の組織を採取する検査で、ERA検査では着床期を設定した上で検査します。子宮内フローラ検査は出血時を避ければいつでも検査が可能です。

一般生殖医療でも、子宮内フローラ検査は、腟内の細菌検査でラクトバチルスがいない状態や子宮内膜ポリープ子宮内膜が薄い状態も検査の適応となります。

また原因不明不妊、化学流産を繰り返す場合なども、ERA検査で着床期のずれがある場合、高度生殖医療での融解胚移植の方が出産率向上に繋がるかも知れません。

ERA検査の際にフローラ検査を同時に行うことも出来ますが、子宮内膜炎の治療後にERAの結果が変化する報告もあり、現在ではフローラ検査の後でERA検査を行うことを勧めています。

一日も早く皆さまが妊娠、出産されるよう、お手伝いしていきたいと思います。

(初出:平成30年12月4日)
(補筆修正:平成30年12月20日)
(補筆修正:平成31年4月11日)
(補筆修正:令和元年10月5日)
(補筆修正:令和2年1月31日、5月4日、6月25日、10月10日)
(補筆修正:令和3年10月21日)