当院で採用しているサプリメント「ヘム鉄」がリニューアルされました。
月経がある女性の実に過半数が、鉄欠乏の状態とさえ言われています。
血液が赤く見えるのは、赤血球という細胞。
赤血球が身体に必要な酸素、不要な二酸化炭素を運搬する役割を担っています。
赤血球は鉄、を原料として作られます。
鉄欠乏性貧血が起こるのは、
貯蔵鉄の減少(フェリチンで測定できます)
↓
鉄欠乏の状態(血清鉄やUIBCで測定できます)
↓
赤血球の減少(ヘモグロビンの低下)
という順に進行します。
かつては貧血と言われると、鉄を摂るために、ほうれん草食べなきゃ、と思っている方が多かったです。
野菜に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」。
一方お肉やお魚に含まれる鉄はヘム鉄と呼ばれ、たんぱく質と結合した鉄で、吸収に優れています。
また内服薬の鉄剤は胃腸障害の原因となることがありますが、ヘム鉄は胃腸を壊すことはほとんどありません。
今回、当院採用の「ヘム鉄」が、より鉄吸収を促進するためクエン酸を配合し、さらに価格が下げられました。
新しい「ヘム鉄」は、
・1日2カプセル
・30日分で2,590円(税込)
となりました。
なお、院内での販売だけではなく、メーカーから直接購入することもできますので、ご利用ください。
鉄欠乏性貧血の方、妊娠を考えている方、また通常の鉄剤で胃腸障害を起こす方にお勧めです。
初出:令和2年9月16日
補筆修正:令和3年3月31日
補筆修正:令和4年7月16日
補筆修正:令和6年9月9日、製造メーカーから直接購入できるリンクを追記しました。