女性が実感する様々な症状、調子の悪さ。
40代に入ると、「更年期障害??」と思う方が少なくありません。
実際に更年期障害は、閉経する前後数年に起こってくる諸症状で、
・ほてり
・肩こり
・いらいら
をはじめ、不眠や疲れ、頭痛など、人それぞれ症状が異なります。
数年前に「プチ更年期」とか「若年性更年期」と言う言葉が雑誌やネットで氾濫し、20代でも「更年期障害です」と受診される方がいらっしゃいました。
最近ではプレ更年期とも呼ばれているようですが。。
その症状ですが、月経の前に起こっていませんか?
生理前にその症状が起こっている場合、月経前症候群(PMS)である可能性が高いです。
更年期障害が、卵巣から出るエストロゲンが低下することによって起こる一方で、PMSは正常に排卵し、卵巣から黄体ホルモンが分泌されることによるものです。PMSと更年期障害は、治療法が異なり、また更年期障害の場合、骨粗しょう症や脂質異常症(高脂血症)などの病気も伴っている場合があり、治療だけでなくいくつかの検査も必要となってきます。
違いがあるとはいえ、いずれも婦人科のウィメンズヘルスケアとして、とても重要です。
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辛い症状を我慢せず、婦人科を受診して下さい。
文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)
初出:令和3年2月1日
補筆修正:令和3年5月13日、25日
補筆修正:令和4年6月1日
補筆修正:令和6年5月31日、「トコエル」について紹介しています。