当院では、皆さんからのご要望が多かった骨密度測定検査を開始しました。
使用するのは超音波法による骨密度測定装置で、痛みや放射線被曝はなく、約5分で検査が完了します。手軽に骨の健康状態を確認できる検査です。

この記事の目次
骨密度とは?
骨密度(こつみつど)は、骨の強さを示す大切な指標です。
骨密度が低下すると、骨がもろくなり骨折しやすくなる「骨粗しょう症」のリスクが高まります。特に女性は、加齢や閉経後に女性ホルモンが減少することによって骨密度が急激に低下しやすく、50歳前後から注意が必要です。
どんな人が受けるべきですか?
骨密度は男女ともに20代前半をピークに加齢とともに減少しますが、以下に該当する方は特に注意が必要です。
どんな検査ですか?
足のかかとの骨、踵骨(しょうこつ)の骨密度を、超音波を使って測定します。
靴下を脱いで、超音波用のゼリーを塗り、装置にかかとをのせて測定するだけ。1分以内に結果が出ます。
痛みもありません。
検査費用は、上に挙げた骨密度の低下が疑われる方は保険が適用され、自己負担3割で、240円です。
検査の日に注意する事は?
特にありませんが、かかとの骨密度を検査するため、靴下やストッキングを脱がなければなりません。検査当日は脱ぎやすい服装をお勧めします。
検査結果はどのように見るのですか?
主な計測結果は、YAM値(Young Adult Mean)です。
これは20歳から44歳の同性の平均骨密度を基準(100%)とした値で、結果は以下のように分類されます:
YAM値は3つの結果に分けられます。
・80%以上:正常
・70〜79%:骨量減少
・70%未満:骨粗鬆症の疑い
80%以上の場合は心配ありませんが、80%未満の方は、以下に示す再検査や追加検査、生活習慣改善(食事、運動)、また必要に応じて治療を行います。

検査で異常があったら?
YAM値が70%未満の場合、4ヶ月後に再検査を行います。
再検査でも同様であれば、整形外科を紹介します。整形外科でX線を用いたDXA(デキサ)法で精密検査を受けて下さい。
必要に応じて、血液検査で骨代謝マーカーを測定します。その結果に応じて治療法が選択されます。
どんな治療法がありますか?
生活習慣の改善
骨を丈夫にする生活習慣は、主に食事と運動です。
栄養
カルシウム:牛乳・乳製品、小魚、緑黄色野菜など
ビタミンD:魚類、きのこ類
ビタミンK:納豆、緑色野菜
サプリメントの併用も効果的
避けたいもの:過剰な塩分、加工食品、カフェイン、アルコール、喫煙
お酒の量を減らし、禁煙しましょう。
運動
ウォーキング、軽い筋トレ、エアロビクスなどの骨に負荷をかける運動が推奨されます。
薬物療法は
・活性型ビタミンD: アルファカルシドールやエルデカルシトール
・骨吸収抑制薬:
ビスホスホネート(例:アレンドロン酸、リセドロン酸)
デノスマブ(抗RANKL抗体)
SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)
・骨形成促進薬: テリパラチド(副甲状腺ホルモン製剤)。
などがあり、主に整形外科で治療が行われます。
閉経後の女性では、更年期障害に用いるホルモン補充療法(HRT)を開始することもあります。
初出:令和7年8月5日
補筆修正:令和8年1月19日


