低用量ピル、中でも月経困難症の治療を目的に保険処方ができるものをLEP、と呼んでいます。

国内で処方できるLEPの中で、「ヤーズ®︎」のジェネリック医薬品「ドロエチ®︎」の処方が可能となりました。

発売元はあすか製薬で、ジェミーナやフリウェルをはじめ、婦人科のホルモン剤の製造メーカーとしては信頼できる会社です。

薬価は患者さんの3割負担額で、ヤーズは1シート1,360円でしたが、ドロエチは860円となります。

今回ジェネリック処方の対象となるのはヤーズの周期投与のみで、フレックス投与は対象外です。

話題になっている製剤名ですが、ジェネリックの場合、一般名(薬品名)をそのまま使用されるのが基本的なルールです。例えば有名な解熱鎮痛剤の「ロキソニン」は商品名で、一般名は「ロキソプロフェン」なのでジェネリック医薬品は「ロキソプロフェン」が採用されます。

ヤーズの一般名は「ドロスピレノン・エチニルエストラジオール配合錠」で、患者さんが覚えるにも、医師や薬剤師が説明するにも長過ぎるので、この場合、省略した名称を名づけるそうです。そのため「ドロエチ」と命名されたとのことです。

ネーミングの専門家によると、女性は濁音から始まる名称を嫌う傾向にあるそうで、せめて「エチドロ」にしたら良かったのにね、なんて産婦人科医の間では話しています。


早速たくさんの方に処方していますが、以前から情報に触れていた方は、待ってました、とばかりですが、ご存知なかった方は、なにそれ、と信用がないようで、反応は二極化している印象です。
数ヶ月後には、ほとんどの方がジェネリックに変更するのは、これまでの多くの医薬品で見られています。

文責:桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和4年6月17日

補筆修正:令和4年6月22日