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「私もHPVワクチンを接種して良いでしょうか?」〜お母さんからの子宮頸がん予防ワクチンのお問合せ〜

最近増えているご質問の一つに、「子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)」をご自身が受けて良いか、と言うお母さんからのご質問があります。

詳しくお話を聞くと、お嬢さんが定期接種キャッチアップ接種の対象者である一方、お母さんたちは自分たちの世代は接種対象ではないため、受けたことがないのでわからない、というわけです。副反応や副作用が心配される中、お母さんが自分自身、打ってみてお嬢さんに打たせるかどうか判断をさせたいと言う親心のようです。

もちろんお母さんがワクチンを接種する事は可能です。当然接種された方のHPV予防効果もあります。

振り返って子宮頸がんのHPVワクチンの接種対象年齢は、と言うと、

2価ワクチンでは10歳上の女性、
4価ワクチンでは9歳上の男女、
9価ワクチンでは、9歳以上の女性、

となっています。

つまりそのお母さんが何歳であろうと、ご本人が希望されればワクチンをこのワクチンを接種して接種することができると言うことになります。

ワクチンに限らず医薬品には必ず添付文書(最近では電子添文)と言うものがあり、 薬剤の使い方、注意点や決まりなどが示されています。この中に9価ワクチンは「46歳以上の臨床試験を行っていない」と記載されています。3月に改訂される前は、有効性および安全性がわかっていないとされていましたが、45歳までは安全で効果があるものの、46歳になると危険で効果がない、ということではありません。

当院では産婦人科クリニックさくらでは、HPVワクチンの接種もWebなどで予約を取ってからいらしていただいていますが、HPVワクチンの相談だけのために受診する方も少なくありません。ご心配でしたらいつでも外来診療を受けいただき、一緒にHPVワクチンの必要性について相談いたしましょう。

HPV関連疾患やHPVワクチンについて解説した動画はこちらです。

またHPVワクチンについていただくご質問を解説した動画をご紹介します。

初出:令和5年11月25日
補筆修正:令和6年1月3日、3月5日、HPVワクチンを解説した動画を追記しました。