新型コロナウイルス感染症が第5類に分類され、メディアでもあまり取り上げなくなったため関心が薄れていますが、ご高齢の方の死亡率は驚くほど高く、インフルエンザの15倍にも達しています。また基礎疾患をお持ちの方、妊婦さんなど、感染リスクの高い方が医療機関には訪れます。
当院からのお願いしているのは、マスクの着用ですが、マスクはご自身が感染していた場合に他者への感染を予防するものです。かかりたくない方がマスクを着けるよりも感染者のマスク着用が有効です。
昨年3月13日より、マスク着用のルールが変更となり、いよいよマスクのない生活が送れるようになった一方で、医療機関への受診時など、状況に応じて使い分けて下さい。
当院でもこれまで通り不織布マスクの着用をお願いします。ウレタンマスクには、感染予防効果が全くないためです。
外で待つから、とあくまでもマスクを断る方もまれにいらっしゃいますが、院内に入る際にマスクを着けてほしいのです。
一昨年9月6日からは、不織布マスクをお持ち出ない場合、1枚50円で購入していただいております。ほとんどの方は不織布マスクを着用されているか、お持ちになっていますが、これからもどうぞご理解いただき、ご協力ください。
布製のマスクでは予防効果が劣るため、不織布マスクが推奨されています。一昨年8月13日、東京都医師会会長の尾﨑先生も、おそらく公的な組織として初めて触れて下さいました。
また、日本小児科学会、日本小児科医会からも、不織布マスクの着用の推奨が公表されています。
感染症を専門とする方たちの中ではずっと、不織布マスクが常識である、とされていました。
ウイルスカット効果を謳うウレタンマスクもあるようですが、科学的な検証が不十分です。
その他にもマスクを正しく着用するシーンがありますので確認してください。
With コロナ時代の「マナー」と言えます。
どうしてもマスクを着用したくない場合には、オンライン診療をご利用いただく方法もあります。
当院でも新型コロナウィルス対策を引き続き行っています。
患者さん皆さんの来院前の体温測定は継続していただき、また原則として付き添いの方の来院はご遠慮下さい。
是非ともご協力をお願い申し上げます。
令和6年11月6日アップデート
文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)