性交障害、射精障害の治療について記事を書きましたが、当院では「タダラフィル10mg錠CI」の院内処方と、TENGAヘルスケアの「MEN'S TRAINING CUP(メンズトレーニングカップ)」を紹介しています。
マスターベーションはできるのに、「性交渉がうまくいかない(性交障害)」「最後までいけない(射精障害)」は、赤ちゃんがほしいカップルにとってはもちろんのこと、カップルの良好な関係にとって切実な問題です。
性交障害、射精障害の原因に、心理的な問題、つまり「うまく性交渉ができないといけない、恥ずかしい」「パートナーを満足させられない」「妊娠に適したタイミングと言われても。。」など想像できますが、実は原因の7割が「不適切なマスターベーション」というのは、驚きです。
「不適切なマスターベーション」の中では、「床オナ」が有名です。
まだ小中学生のころに、たまたま床などに性器が当たり、これが快感でマスターベーションの時に利用する癖がついてしまい、固い刺激でないと射精できない、といったものです。
反対に「適切なマスターベーション」を通常の性教育でも教えられるものではなく、誤ったマスターベーションを大人になっても繰り返してしまうことがあるのです。
一方、女性とお付き合いを始め、性交渉に及ぶ際に、女性器は床と比べてずっと柔らかいですよね、床オナの癖がついてしまっていると、女性器では快感を得られず、性交が出来ない、射精には至らない、となってしまうのです。
当初、床オナについてネットで読んだとき、私もその方法を知りませんでしたが、性交障害・射精障害の男性患者さんの中に、少なからず不適切なマスターベーションが原因という方がいらっしゃっることがだんだん分かってきました。
さて、性交障害・射精障害の薬物療法として、当院では「タダラフィル10mg錠CI」の処方を行っていますが、誤ったマスターベーションの矯正には、TENGAヘルスケアから販売されている、「MEN'S TRAINING CUP(メンズトレーニングカップ)」も有用とされています。
メンズトレーニングカップは5つの内部の堅さが準備されており、通常「02」で試し、緩い、柔らかい、と感じたら「01」を利用します。
反対に「02」の堅さが十分であれば、「03」「04」「05」の順に、柔らかいものへ、とリハビリテーションするものです。
柔らかい「05」で射精できれば、パートナーとの性交障害も改善できることが期待されます。
詳しい使用方法は、TENGAヘルスケアのHPをご覧下さい。
初出:平成30年1月19日
補筆修正:令和2年1月29日
補筆修正:令和3年4月6日