最新のお知らせ

「36個の傷」

子宮内膜の検査で、36個のたくさんの傷があると言うタレントのブログが話題となっています。

不妊の原因と言っているようですが、我々不妊治療にあたる医師やスタッフも、また不妊治療を行なっていない産婦人科医の先生方も、まるで新たな病気に接したかのように驚いています。

このような病気が本当にあって、ご自身の身体を心配する患者さんや、タレントが受けたような検査ができないか長い時間検索したり、複数の医療機関に問い合わせたり、受診する患者さんが増えないか、産婦人科医のSNSでも、懸念する声が上がっています。

あくまでも個人的なブログ記事であり、何を書こうと勝手ではありますが、自身が社会に与える影響を考えて欲しいし、また医学的な裏付けもなく、ただコピペしたような記事を載せるメディアもあまりにも軽薄です。

知人の先生方からは、子宮内膜炎を表す細胞の数ではないか、との意見があり、なるほどと頷けるのですが、傷、ではありません。

この記事に接したほとんどの方、特に一般の患者さん、不妊患者さんはどうか影響を受けずに、主治医の先生との信頼関係を続けてほしいと思う次第です。