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首都圏でも感染報告が相次いでいます
神奈川県(横浜市内を含む)・東京都・埼玉県・千葉県・浦安市など、首都圏各地で麻疹(はしか)の感染例が報告されています。国内では「排除された感染症」とされていますが、令和5年以降は国外での流行に伴い、海外渡航歴のない方の感染例も報告されています。
途上国を中心に麻疹は依然として珍しくない病気です。渡航者本人はもちろん、渡航者と接触した方にも感染リスクがあります。
麻疹はなぜ怖い?
麻疹は感染すると重篤な合併症を起こすことがある、決して軽視できない病気です。
- 妊婦さんの感染は、流産・死産・早産の原因となるほか、肺炎を引き起こすことがあります。
早産率は約25%とする報告もあり、また流産・死産のリスクは感染していない妊婦と比べて数倍高くなるとされています。 - 死亡リスクは日本では約0.01%とされていますが、途上国では1〜5%に達します。この数字は決して低くなく「感染して自然に抗体をつければいい」という考え方は完全に誤りです。
- 感染から2〜10年後に、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重篤な脳の病気を発症する可能性があります。
- いわゆる「免疫リセット」と呼ばれる現象(immune amnesia、免疫の記憶が失われること)が起き、麻疹に感染すると、それまでに獲得していた他の感染症への抗体が減少し、過去のワクチン効果も弱まることがあります。
- 麻疹は1歳児にMRワクチン(風疹との混合ワクチン)を接種します。0歳児、特に6ヶ月以降は、母からの抗体が消失するため感染に注意が必要です。家族や兄弟の抗体、ワクチン接種歴を確認して下さい。
感染力はどのくらい強い?
麻疹は空気感染します。これはコロナウイルスなどの飛沫感染とは比較にならないほど感染力が強い感染経路です。
電車やバスの同じ車両に乗り合わせるだけ、あるいは同じ店舗を同じ時間帯に利用するだけでも感染する可能性があります。マスクや手洗い・消毒では防ぎきれないため、ワクチンによる予防が唯一の有効手段です。
妊婦さんや妊活中はどうすればよい?
妊婦さんや妊活中の方は、まず以下を確認してください。
- 過去に抗体検査を受けたことがあるか
- 最後に検査した時期はいつか
- そのときの抗体価(数値)はどのくらいだったか
妊娠中はワクチンを接種できないため、妊娠前に抗体検査と必要に応じたワクチン接種を済ませておくことがとても重要ですが、妊婦さんがご自身の抗体価を知っておくことで予防を講じ、周囲の方がワクチン接種を受ける、と言った行動にも繋がります。
もちろん、妊活・妊娠に関係なく、すべての方に抗体検査やワクチン接種をご検討いただくことをお勧めします。
当院での対応と検査・接種について
当院では全ての医師・スタッフが、麻疹に限らず抗体検査を受けており、抗体価が低下していた場合はワクチン接種を実施しています。
院長自身も抗体価の低下を確認し、昨年3月に改めてワクチンを接種しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 抗体検査 | 自費血液検査・4,840円(税込) |
| 結果まで | 5〜7日ほど |
| ワクチン | MRワクチン・8,580円(税込・要電話予約) |

