お気に入りのフレグランスを身にまとって外出するのは、女性のみならず、男性でもたしなんでいる方はいらっしゃると思います。
好きな香りを使う自由と、周囲に及ぼす影響と、相反しますが、医療機関ではどうぞお控えください。
理由として、
・つわりや体調不良など、においに敏感な患者さんも通院しています。妊娠していない方でも頭痛や吐き気を催す方がいます。
・患者さんのプライバシーを保つため、個室空間が多いですが、香りがこもってしまい、次の方が使うことができません。香水を使ってらっしゃる患者さんの診察が終わると、その方の診察後には毎回消臭作業を行うため、次の患者さんたちをお待たせしています。
・香水の主成分は石油化合物です。化学物質に対してアレルギーを起こしてしまう方がいます。
ご自身が楽しまれるのは自由ですが、周囲の患者さんに及ぼす影響や、残った香水のにおいを医療機関のスタッフが消臭作業まで行っていることはご存じないかも知れません。
様々な患者さんが通院される施設ですので、どうぞご配慮をお願い申し上げます。
なお、当院でもリラクゼーションや感染症対策を目的に純度の高いアロマオイルを使うことがあります。
石油から作られた化合物に過ぎない香水と、アロマオイルとは全く別のものですが、不快に思われる方は遠慮なく仰ってください。