インフルエンザ流行情報です。
横浜市では第52週(12月23日~12月29日)の定点医療機関あたりの患者報告数が、60.35と8週連続で増加しました。
第4週(1月20日〜1月26日)は、横浜市では7.25(前週10.46)でしたので、流行注意報は解除されました。
例年ではこの後インフルエンザB型が再度流行しますし、コロナや今はリンゴ病が増えていますので、予断を許しません。
市内では3区で流行注意報発令基準の目安10.00以上となっており、青葉区も11.18で、流行注意報が引き続き発令されています。
こんな中、タミフルのジェネリック薬の生産が追いつかず、一時供給停止となっており、特に小児への影響が心配されています。また咳止めも相変わらず入手しにくい状況です。
どうか感染予防に努めてください。
感染予防はワクチンが一番ですが、残念ながら当院のインフルエンザワクチンも既に在庫が終わり、接種を終えています。次の有効な予防法は、人混みに出掛けない、うがい、手洗いです。
さて、この〇週に何人、と言う数字は、
感染症の種類によって、診断したら全て報告が義務付けられているものと、指定された医療機関(定点)だけが毎週、1週間に何人の診断をしたか報告するものとあります。
インフルエンザは後者で、定点医療機関から報告された患者さんの平均人数が発表されています。
インフルエンザは年末年始の人々の移動でさらに流行が拡大し、年明けにかけて増える、のは例年のパターンで、そのまま受験シーズンに突入するのが厄介ですね。
インフルエンザは、小児や高齢者の感染も重症化するため問題ですが、
妊娠中にかかると、
・肺炎などの合併症を引き起こし、症状が重くなりやすい
・それらの体調の悪化が早産の原因となる
・喘息合併の妊婦さんはさらに呼吸器症状が悪化する恐れがある
とのことです。
WHO(世界保健機関)は2009年10月に、「妊婦は一般の人より集中治療室(ICU)を必要とする確率が
10倍高い」、「特に妊娠28週以降の妊婦は注意が必要」といった声明を出しています。
もあります。
予防のためには、とにかくワクチン接種と、人混みになるべく出掛けない、ことが大切です。
流行拡大を防ぐためには、インフルエンザに罹ってしまった方が、医療機関以外には出掛けないことも重要です。
また、妊婦さんでも抗インフルエンザ薬を服用できますので、一日も早く治して下さい。
インフルエンザ関連記事はこちらをご覧下さい。
・「インフルエンザワクチン、打ったほうがいいですか? 妊婦さん、授乳の方、妊活中の方は?」
・「インフルエンザに罹ってしまったときの外出や来院は?」
・「妊娠、授乳とインフルエンザ 」
・「当院のインフルエンザワクチンのご案内」
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