実に3年ぶりのインフルエンザ流行情報です。
12月19日〜25日の週に、全国的に流行期に入りました。
横浜市でも定点あたりの患者報告数が、2.61、と流行期入りの目安となる1.00を上回りました。
青葉区はその2週間前から1.00となっていました。
3年前にコロナ感染が広まり、その後はインフルエンザの流行は見られませんでしたが、2年間流行しなかったということは感染した人が少ない=抗体を持たない人が多い状態で、専門家の予想通りとなってしまいました。
この〇週に何人、と言う数字は、
感染症の種類によって、診断したら全て報告が義務付けられているものと、指定された医療機関(定点)だけが毎週、1週間に何人の診断をしたか報告するものとあります。
インフルエンザは後者で、定点医療機関から報告された患者さんの平均人数が発表されています。
横浜市内には153か所の医療機関があるそうです。
インフルエンザは年末年始の人々の移動でさらに流行が拡大し、年明けにかけて増える、と厚生労働省も予測しています。
コロナの第8波も迎え、パンデミックではなくツインデミックと呼びます。
インフルエンザは、小児や高齢者の感染も重症化するため問題ですが、
妊娠中にかかると、
・肺炎などの合併症を引き起こし、症状が重くなりやすい
・それらの体調の悪化が早産の原因となる
・喘息合併の妊婦さんはさらに呼吸器症状が悪化する恐れがある
とのことです。
WHO(世界保健機関)は2009年10月に、「妊婦は一般の人より集中治療室(ICU)を必要とする確率が
10倍高い」、「特に妊娠28週以降の妊婦は注意が必要」といった声明を出しています。
もあります。
予防のためには、とにかくワクチン接種、人混みになるべく出掛けない、ことが大切です。
流行拡大を防ぐためには、インフルエンザに罹ってしまった方が、医療機関以外には出掛けないことも重要です。
また、妊婦さんでも抗インフルエンザ薬を服用できますので、一日も早く治して下さい。
インフルエンザ関連記事はこちらをご覧下さい。
・「インフルエンザワクチンを接種したいんだけど、いつするのが一番いいのでしょうか」
・「インフルエンザに罹ってしまったときの外出や来院は?」
・「妊娠、授乳とインフルエンザ 」
・「当院のインフルエンザワクチンのご案内」
令和元年10月10日、17日、25日、12月7日、12日、19、26日更新
令和4年12月28日更新、実に3年ぶりの流行で、記事を更新しました。
令和5年1月6日更新、全国的な流行期に入りました。