長い間当院で採用してきた「プロゲデポー」が、製造終了となり、今週中には当院の在庫も終わりとなります。
プロゲデポーは、黄体ホルモンの注射剤で、今後、注射の黄体ホルモンは、「プロゲステロン」のみになります。
これに伴い、いくつかのホルモン療法で使用する方法が変わります。
・ゲスターゲンテスト
エストロゲン分泌を検査する方法です。
無月経(生理がこない)の時に用いることがほとんどです。
プロゲステロン注射剤を注射します。
・カウフマン療法
当院でおこなっている注射で行うカウフマン療法には2つの目的があります。
まず、卵巣機能の低下によるもので、加齢などが原因となる場合です。
月経期間中に検査するFSHの値が高い(9.2を超える)周期にほとんど妊娠がないため、カウフマン療法によってFSHを下げる治療を行います。
月経開始から、
10日目頃、プロギノンデポー注射
20日目頃、プロギノンデポーとプロゲステロンを注射
25〜27日目頃に出血。
30日目頃にFSHが低下したか採血します。
もう一つは、月経不順や排卵障害のため、卵巣機能を改善する方法で、主に年齢の若い方に行っています。
10日目頃、プロギノンデポー注射
20日目頃、プロギノンデポーとプロゲステロンを注射
25〜27日目頃に出血。
を繰り返し、6周期ほど行います。
詳しくは診察室で説明しますので、ご質問など、お気軽にどうぞ。