排卵障害には、全く排卵しない無排卵から、この排卵をするタイミングが遅くなる「遅延排卵」まで、その重さは様々です。

遅延排卵の患者さんには、「生理の周期が長い」とか、「なかなか高温期にならない」と感じている方もいらっしゃいます。

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正常の月経周期は25-35日と定義されており、そうすると排卵日は大体月経開始から10-20日目、ということになりますが、排卵日が20日目を過ぎるようであるとこの「遅延排卵」の状態であるといえます。

遅延した周期でも妊娠は可能ですが、タイミングをはかりにくく、その結果、妊娠率は低下する傾向があります。

月経からゆっくりと発育した卵子よりも、早い発育のほうが良い卵、と言った意見もありますが、実際には良い卵が排卵できれば早くても遅くても妊娠率には変わりはないと思います。

遅延排卵があった場合、不妊治療では排卵誘発剤が適応となります。
軽度の排卵障害のため、通常注射剤を用いることは無く、作用の弱い内服薬、クロミッドレトロゾールを少量服用するだけでも十分効果が期待されます。

文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)