避妊のためだけで無く、月経痛PMS(月経前症候群)月経不順、ニキビ・肌荒れなど、低用量ピル(OC/LEP)は様々なトラブルの解決を目的として、治療に使われています。

どうしてピルを飲むと、出血の量が減るの?

ピルを始めると、多くの方が出血の量が減るのを実感されていますが、極端に減ると、ほとんど出ない、今月は出血が無かった!となっても不思議はありません。

子宮内膜。本来は妊娠するときに、受精卵が着床する部分で、妊娠しないと月経の際に剥がれて出てきます。

卵巣から分泌されるエストロゲンと黄体ホルモンの協調作用により、受精卵が着床しやすい内膜が作られるのですが、この妊娠しやすい内膜は、理想的には厚みがあるため、月経の時にはある程度出血の量があるものです。

一方でOC/LEPは、「低用量」「超低用量」と呼ばれるように、少ないエストロゲンを服用します。また一緒に含まれている黄体ホルモンは、卵巣から出るプロゲステロンと異なり、子宮内膜を薄くさせます。

避妊のため、排卵も抑制されますが、受精卵が着床しにくいように子宮内膜が薄くなります。これらが月経の量を減らし、月経痛を軽くするのです。

ピルを飲み終わっても出血しないのですが。。

決められた服用方法で、飲み忘れも無くきちんと服用できていればほとんど心配ありません。もう3ヶ月も、あるいは半年以上出血がない、という方もいらっしゃいます。

しかし、念のため、妊娠の可能性がある方は妊娠検査薬を使って検査してください。

妊娠でもない、でも出血しなかった。

こういう方は予定通り次のシートを服用してください。

もし次のシートを服用するのをためらって、予定通り飲めなかったら一度受診して、いつから服用を開始すべきか相談しましょう。

院長ブログ、低用量ピルシリーズ一覧

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文責 桜井明弘(院長、日本産科婦人科学会専門医)

初出:令和2年6月20日
補筆修正:令和3年2月10日