体外受精など高度生殖医療の、2018年の治療成績を、リンク先に公開しています。
その中で、年齢別で最も妊娠・出産率が低くなる41歳以降の患者さんでは、胚移植あたりの出産率が11.1%と、過去最高に高かったです。
この年代で出産された患者さんを解析してみると、共通点として、
・ARTサポートとDHEAを、6ヶ月以上服用
していました。
ARTサポートは、L-カルニチン、コエンザイムQ10が含まれるサプリメントで、これらは細胞のミトコンドリアに脂肪酸を取り込ませる作用があります。細胞に栄養補給していると言うことです。
ミトコンドリアの作用は近年、大変注目されています。
また、DHEAは、サプリメントではなく、ホルモン作用があるため、医薬品です。
40歳以降では妊娠率を向上させますが、当院では、
・採卵の際の未熟卵を減らし、成熟卵を増やす
・採卵後の受精率を高める
・AMH(抗ミュラー管ホルモン)を低下させない
などの作用を学会報告しています。
その他、作用や飲み方、副作用など、以下のページもご覧下さい。
当院で扱っているサプリメント等のご案内
高度生殖医療に限らず、一般生殖医療においても妊娠率を高めるかもしれません。
現在、新型コロナウィルスの流行にともない、積極的な不妊治療が控えられていますが、この間も妊娠しやすいカラダ作りを続けることをお勧めします。
(初出:平成31年4月17日)
(補筆修正:令和元年9月9日)
(補筆修正:令和元年11月27日)
(補筆修正:令和2年4月9日)