『8年越しの花嫁』などの映画の題材にもなった抗NMDA受容体抗体脳炎。

ややこしい名前だし、脳炎ですが、婦人科に関係する病気なのです。

というのも、卵巣腫瘍の中で最も多いとされる、卵巣皮様嚢(のう)腫(奇形腫)が、この脳炎患者さんに最も多く合併するのです。

脳炎

この脳炎はまれな病気で、皮様嚢腫があるからと言って発症するわけではありません。脳炎患者さんの40〜60%に皮様嚢腫が合併するそうです。

その場合、皮様嚢腫は7cm以上が多いそうですが、それ以下の小さな皮様嚢腫でも起こることが報告されています。


その他、卵巣皮様嚢腫は、最も多いトラブルが「茎捻転」で、嚢腫が大きくなると、ねじれて卵巣自体の血行が途絶え、痛み、また、卵巣が壊死してしまうことがあります。

皮様嚢腫は年齢を問わずできる腫瘍ですが、年齢が高くなるとまれですが悪性転化(がん化)することもあります。

小さな嚢腫では余り心配はいりませんが、だいたい5cm位を越えてきた場合、手術の適応となります。