新年明けましておめでとうございます。

いよいよ平成最後の年が始まりました。今年は新しい時代を迎えることになりますね。


さて、昨年も1年間、生殖医療(不妊治療)とウィメンズヘルスケアを二つの柱として患者さん皆さんの健康管理と、一人でも多くの方に赤ちゃんを、と診療して参りました。

ウィメンズヘルスケアでは、

ラクトフェリンサプリメントを採用しました。ラクトフェリンは妊娠を考えている方はもちろん、おりもののトラブルに悩んでらっしゃる方や、抗菌、抗がん、抗酸化作用や鉄欠乏性貧血の鉄吸収作用を高める目的に服用していただいています。

また、上半期の麻疹の流行などから、ウィルスの抵抗力をみる抗体検査は、原則としてEIA法で行うこととしました。その後の風疹流行がみられましたが、風疹の抗体も、通常用いられるHI法より、EIAの方がより正確なためです。

新しい低用量ピル(LEP)「レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール配合製剤」も処方できるようになりました。レボノルゲストレル配合の一相性ピルであること、長期処方も可能なことの2点は、これまでにない新しいピルといえます。

更年期障害治療についてまとめ、当院での標準的な諸検査などをご案内しています。

当院で行う手術、処置、検査で感染予防に服用する抗生物質を変更しました。周術期の感染予防ガイドラインに準拠しました。

そして、昨年は、麻疹の流行に始まり、5年ぶりの風疹の流行伝染性紅斑(リンゴ病)、水痘(水ぼうそう)、例年通りインフルエンザ、と、妊婦さんがかかると流産や早産、赤ちゃんの病気を発症するウィルス性疾患が多く流行しました。繰り返される流行を断つために、一人でも多くの方に抗体検査とワクチン接種をお願いしたいと思います。

生殖医療では、

新しく二つの治療方針を定めました。

まず例年通り、前年までの治療成績を元に、高度生殖医療の新たな治療戦略を発表しました

そして、アシステッドハッチング(Assisted Hatching、孵化補助法)の新しい方針も定め、胚盤胞移植では基本的に全胚で行うこととしました。

薬剤の変更は、Long法に用いる薬剤を一部と、GnRHアゴニスト製剤リコンビナントHCG製剤を採用しました

そして、着床障害や流産の原因を検査する、子宮内膜着床能(ERA検査)を開始しました。この検査は高度生殖医療のみならず、一般生殖医療でも行えると思い、今年は皆さまへのご案内を進めて参ります。


さて、院外の活動では、1月期のフジテレビドラマ「隣の家族は青く見える」やコミック「私が不妊治療をやめたわけ」の医療監修を務めさせて頂きました。

「隣の家族」は初めて体外受精のシーンを映像化した作品として注目され、深田恭子さんが演じた生殖医療(不妊治療)を受けた女性と松山ケンイチさんが奥さんに寄り添うご主人を演じ、大変共感を呼びました。

作品中、一般の方には難しい医学用語や治療内容を解説するシーンも多く、脚本から実際の撮影現場までお邪魔し、少しでも患者さんのお気持ちが表されるよう務めました。

「やめたわけ」は海原こうめさんの人気ブログ「妊活は忍活?! アラフォー不妊治療体験記」を大幅に加筆修正された作品で、やはり生殖医療の用語、薬品の名前や役割などを監修しました。

当院の患者さんや私の知人にも読んでらっしゃる方が多く、治療を受けている患者さんの視点から描かれた作品で、時に笑いを交え、また涙する場面も少なくありません。

さて、その他、一般社団法人美人化計画のイベントとして、『大人女性美人化計画 〜40・50代をもっと輝かせるために〜』を青葉区内の整形外科や他科の先生たちと行い、更年期や更年期治療について周知して頂けるよう、市民向けの講座を行いました。

今年、川崎市の市民向け講座の依頼をいただき、また、不妊治療を取り上げた映画作品のお手伝いも依頼されております。

これらも詳細が分かり次第、お伝えしたいと思います。


今年も皆さまのウィメンズヘルスケア、そして妊娠・出産率の向上に引き続き邁進して参りたく思います。

新しい年も、5月からの新しい時代も、皆さまのご多幸を、心よりお願い申し上げます。